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 東へ西へ駆け回る

  八丈島(東京都) 
   1993/12/23〜25
  沖ノ島(高知県) 
   1993/12/29,30
  潮岬(和歌山県)
   1994/01/08,09

八丈島、沖ノ島、潮岬の位置


八丈島


12月23〜25日、師走のあわただしい中、八丈小島を目指して釣行した。

飛行機は本当に楽である。
朝大阪を出発すれば、昼には竿を振れる。
しかし、風がすごかった。
東北新幹線が止まった日だ。

3日間の釣果は、それほど恵まれなかった。
グレは最大43pと型が不満である。
ここ2〜3年、アベレージのサイズが小さくなっている。
毎月のようにこられる常連さんが嘆いていた。

ここで非常に珍しい魚を園田さんが釣った。
ここにはいないはずのチヌである。
どうやら放流しているマダイに混ざっていたらしい。
宿で食べたが、もろこやのご主人も久しぶりの味だったみたい。


沖ノ島

スクモ、白岩の地図

例年、私の年末の遠征は1回だけなのだが、欲求不満もあり、大阪に帰るとすぐ相棒に電話をかけた。
八丈釣行の結果報告もあるが、次の釣行の相談である。

男女群島はもう予約で埋まっている。
「草垣にするか」
車ではしんどいで」
「それでは、最近好調といわれている沖ノ島にするか。60cmも出たらしい」

話はまとまった。
八丈島から帰った2日後、四国路をひた走る。

古満目に寄った後、夕方、宿毛の片島岸壁に着く。
母島、弘瀬、鵜来の各渡船がずらりと並んでいる。
戻ってきた釣り人のクーラーをら覗くと、風が強く釣りずらかったといいながら、30〜40cmのグレがそこそこおさまっていた。

29日の早朝5時ごろ、片島を出港後、母島で泊り客を乗せた。
そして三ノ瀬一番、二番と釣り人をおろしていく。
私と相棒の2人はスクモに上がる。
北西風を真正面にうけるが、前日とは違い微風である。

コンスタントに当たるが、口太の30〜40cm級である。
型にちょっと不満を感じる。
イサギの44cmも釣れて、楽しませてくれたが、目標は60cmオーバーの尾長である。
目標にはほど遠い。

朝から左に流れていた潮が右向きにかわった。
相棒は浅いゴロタ石の上を釣っている。
撒き餌の中を刺し餌がきれいに同調しているが・・・。
[ええとこ流しているが、大きいの掛けたらそこではとれんで]と言ったとたん、竿を曲げた。

「タモ、タモ」と呼んでいる。
すんなり足もとまで寄せたので「ぶり上げー」と返答したが、やはり玉網がいるサイズらしい。
見ると一回り大きい。
本日一番の50cm弱の口太である。

左 相棒と50cm弱  右上 スクモ、右下 白岩での釣果       
相棒とグレ50cm弱とスクモ、白岩の釣果の写真

港に戻り、他の釣り人の釣果を見ると、30〜40cmを結構釣っている。
中には同サイズを20匹以上も釣っている人もいる。
数は出ている。
以前の低調がウソのようだ。
名礁が復活してきている。

明日は、白岩回り。
今日よりも風が落ち着くそうだ。
宿で他の泊り客と楽しい釣り談義で過ごした後、明日のビッグを夢見てぐっすりと眠る。

上がったのは白岩のAである。
風もなくベタ凪であるが、食いが悪い。
40cmに満たないのが昼までに一人3匹づつである。
回りの人もほとんど竿を曲げていない。

しかし、やってくるのは突然である。
奴は足元にいきなり突っ込んできた。
ロッドが満月を描いた。
のされそうになり、シュルシュルと糸が出ていく。「デ、デカイ」

3〜4回の突っ込みを「ガマン、ガマン」でもちこたえた。
ほとんど底である。
そうこうしているうちに、徐々にではあるが浮いてきた。
ウキが見えた(3ヒロの固定)。
取れると思った瞬間、軽くなる。
チモトで飛ばされた。

「く、くやしい・・・」
今年一番の引きを、最後の最後で逃がす。
イズスミの大型か、尾長? 姿だけでも見たかった。

その晩の高松からのフェリーでは、悔しくて眠れなかった。


潮岬

初釣りは毎年口和深なのだが、新聞の活字に踊らされて、1月8〜9日、ちょっと浮気して潮岬に出向いた。

太郎、花子で有名なアシカ
アシカの写真  

初日はアシカに上がった。
先におりた人達が船付きを占めているので、私はコブで竿を出すことにした。
相棒は水族館に行っている。

アシカではいつも長竿に圧倒されてしまう。
磯の感じは嫌いではないが、相性は悪い。
この日も船付きの3人組は、グレの40cmオーバーやサンノジの40〜50cm級でひっきりなしに長竿を大きく曲げていた。
私には25cm以下の木っ端グレが数匹のみである。
悔しいやら、情けないやら・・・。


2日めはナナシである。ここは中・小型の数釣り場とされているが、私には相性のいい磯である。

ナナシの写真

1投目、木っ端グレ。
今日もこのサイズか、よしてくれよ。
2投目、結構引いてくれるじゃないの。
38cmのうれしいサイズであった。

弁当船がくるまでは、木っ端混じりではあるがコンスタントに竿が曲がった。
弁当船がきた後ぐらいから足もとにゴンズイ玉ができた。
釣りにくくてしょうがない。
気を抜くとゴンズイがハリをくわえて上がってくる。
刺されれば、笑いごとではすまされない魚だ。

納竿前に、同じ毒を持つものでも、うれしい外道が相棒にきた。
40cmジャストのアイゴである。
和歌山では珍重されるので、宿のご主人に進呈する。

       アイゴ40cm                ナナシでの釣果            
アイゴ40cmとナナシの釣果

ナナシでは40cmオーバーはこなかったが、グレを5匹キープできた。
まずまずか。
こうして一年を占う重要な初釣りは、そこそこの釣果を得て、終了した。

年末年始、東へ西へ飛び回ったが、そこそこ楽しい釣りができた。


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