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 「検量もできず、抽選もハズレ」

  口和深 (和歌山県)
   2005/05/15

 


オザキさんのところの15周年の釣り大会に参加した。
今年4回目のグレ釣りである。
5月にして4回目。
月一ペースにも届いてない。
情報ではグレの型、数とも、もうひとつ。
イサギの方が狙い目か。

フィシングショップオザキに午前4時すぎに到着。
挨拶もそこそこに口和深の谷口渡船に車を走らせた。
駐車場には思いのほか車が止まっている。
急いで用意をして船着場に向かった。
底物竿を持ってる人が多い。
それほど波はないので地方の磯は空いてるだろう。
イサギ狙いなら沖の方がいいんやけど。

沖の三ッ石でたくさん下りられたが、上物の人は少ないようだ。
大島も同様。
大ツボも。
下りた方がよかったのかなって考えたけど、船に残った。
どこに上がろう。
立島、トヤ、大バエと下ろし、Uターン。
どこに行くんやって聞かれたのでソバ坪にしてと答えた。

秋や冬のような釣果は望めないかもしれないけど、魚は濃いいところだ。
口和深では平床の次に好きな場所である。
マイナー系。
私の釣行記にはたびたび登場するところだ。
浅いし、根はいっぱいで取り込みは大変だし、その上、足場もすこぶる悪いときている。
だけど、気に入ってる磯である。
1人で渡った。

          ソバ坪の釣り座

赤島にも1人上がっている。
地の平床には同じ谷口渡船の2人が竿を出した。
波気もあって感じはよさそうだけど、誰の竿も曲がらない。
朝からずっとエサも触られない時間が続いた。
エサ取りも見えない。
ひょっとして今日はお手上げかい。

あっ、赤島で竿が曲がっている。
タモを出された。
チラッと見えたが35cm級のサンノジ?
ぼちぼち、私にも来る時間か。
来ない。

魚は来ないが弁当船は来た。
地の平床の2人は沖の片ハエに替わられた。
私は早々に弁当タイムとした。
温かいうちに御飯をいただく。
右手にハシを持ち、左手にシャクを持ち。
温かい弁当を食べながらもマキエは続けた。
パラパラ、パラパラ。

この頃から南からの微風が吹いてきた。
正面からの風。
ボイルなので、マキエを遠くに投げれない。
幸いにして、磯際に撒いたボイルは沖へ沖へと拡散していく。
釣り始めて3時間以上が経って、初めての当たり。
抵抗が少ない。
1匹目は30cmくらいのメンドリ。

根の向こう、竿3〜4本先で泡が溜まっている。
赤島の沖根を超えた波とソバ坪、赤島からの払い出しと合流によってできたものである。
マキエもそこに留まっているようだ。
足元から流し、泡の中で漂っていたウキに変化が出た。
合わせたら、走り出した。
マダイ?
そんな訳ないか。
ここでマダイを釣ったことないし。

「触れるなよ」って小さい声を出し、ちょっと祈った。
両手で竿を持って拝むようなポーズで耐える。
根に注意しながら竿を操作する。
根の向こうに魚はいてるが、根に糸が擦れてる感じはない。
ゆっくり左手に誘導する。
安全な場所で浮いてくるまで待つ。
無理はせず、糸も出さず、耐えた。

このとき予感はあった、イヤな。
降参したのか、魚が見えた。
やっぱり、サンノジ。
タモに納まったのは50cmあろうかってサイズ。
よく引くわけだ。
やり取りはスリリングだったけど、サンちゃんではね。

次からは、直接泡の中に仕掛けを投入する。
その2〜3投目、やっと本命が来たと思ったら手のひらサイズ。
がっくり。
続けて、サンノジ。
45cm。
これもよく引いた。
エサも取られないときから比べたら好転しているが、検寸対象外。

足元にマキエを絶え間なく撒いて、ウキを漂ってる泡の中に放り込む作業を続けた。
朝から、潮は沖に向け流れている。
次の引きは違った。
サンノジではない。
グレでもないけど。
根に糸を触れさせないことだけに注意したところ魚に引っ張られ、磯の先端でやりとりする羽目になった。
根の心配のない地の平床との水道に移動できたので、やれやれ。
チラッと魚が見えたが、ちょっと黄色っぽい。
大きなイサギか?

浮かせてもないのに慎重さに欠ける行動に出てしまった。
竿が曲がったまま、タモのある上のほうに移動。
魚に余裕を与えてしまったのか、気になる方にちょっと動かれた。
まづい・・・っと思ってちょっとだけ強引に引っ張ったところ、スカッ。
ハリが外れてしまった。
痛恨。

失敗を引きずりながらも、再度、仕掛けを投入した。
すぐに当たりが来た。
今度はド強烈。
なすすべもなく、切れた。
キュイーンと糸が出て、それっきり。

その後は単発になったが昼までに3発切られた。
プッチン、バッチン。
サンノジ以外の魚が混ざっていたかもしれない。
段々と取り込みが雑になっていった。
修行が足りんな。

表彰式があるので午後1時の船で港に戻った。
情報どおり、あまり釣れてないようだ。
釣ってる人もいてるってくらいな感じ。

検量場所であるすさみ港に車で移動する。
100人くらいの参加があるようだ。
検量に出された中には40cmオーバーもいてたが、全体としては低調である。
表彰式の後はお楽しみ抽選会がある。
竿やリールを含むたくさんの物が並べらている。
すさみの岩元渡船、口和深の谷口渡船や見老津の林渡船からの提供の品もある。
半分くらいの人に当たるんじゃない、豪華な品物が。
自分の番号が呼ばれるのを半券を握り締めて待つが、最後まで自分の番号は呼ばれなかった。
検量もできず、抽選もハズレ。
こうして、釣り大会は惨敗で終わった。


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