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 上野山さんからのリポート
 
「舞鶴毛島に3度目の挑戦」
  
  田井 (京都府)
   2000/12/09

田井の位置


グレネットに2回にわたって、"舞鶴毛島釣行記"を投稿させていただきましたが、これを読んだ私の釣りの先輩であるHさんから電話があり、カゴでマダイをねらいたいというので、3週連続で毛島に釣行する事となりました。
もう一人、"小川灯台編"で私がグレの入れ食いの間に、すぐ横でフグの入れ食いにあったSさんも加わり3人での釣行となりました。
二人とも磯釣り20年以上のベテランです。

Hさんは若狭、越前方面の磯釣りを一通りやった後は、ここ10年ほどは近場では竿を出さず、年4,5回八丈島に釣りに行っている人です。
私も2回八丈島に連れて行ってもらったことがあります。
そのときに釣りました51cmの尾長グレが私の最長寸となっております。
Hさんは道具をほとんど、八丈島の釣り宿においてありますので、自宅の倉庫に放り込んであったという、使い古したNFTのパワーループという3号の磯竿とアブの両軸リールという八丈島スタイルで登場です。

12月9日、朝3時に迎えに行くとHさんは釣りのことを考えていて一睡もできなかったとのことです。
50歳になっても遠足前の子供のようです。
Hさんの新車のランドクルーザーで我々は舞鶴田井に向かって出発しました。

カイソの鼻から冠島と成生岬を見た写真
    カイソの鼻から冠島を見る     カイソの鼻から見た成生岬

5時前に田井の漁港に到着しました。
6時出船ということでしばらく車の中で寝ていました。
6時前に桟橋に行くとかなりの人ですが、大勝丸は前回より少し少ないようです。
もう1艘の船は、乗り切れなくて桟橋で2番船を待つ人もいるようでした。
正面崎の方に向かうためでしょうか、そちらに人が集まっています。
このところ、地磯でいい釣りをしているという、スポーツ新聞などの情報も出ているのは確かでした。

6時ジャストに25人くらいの釣り人を乗せた大勝丸は出船しました。
あらかじめ船長に3人組で一人カゴが投げられる場所をお願いしていたところ、2番目につけた磯にあがってくれという指示です。
今回は毛島の南よりの磯で"カイソの鼻8番"という磯でした。
磯の右側はドン深で石鯛も出るとのことです。
磯際にはピトンの跡が至る所にあります。
少し上に荷物を置ける平らなところがありましたので、そこに竿袋と荷物をおきました。
Hさんはそこでカゴを投げるといいますので私は、磯の右側に立ちました。
Sさんは左側に立ちました。
マキエを打ちますと、潮は左にゆっくり流れているようです。

          カイソの鼻8番を見下ろしたところと全景

仕掛けはシマノの1号の磯竿に5Bのウキに3号の道糸、2.5号のハリス2ヒロ、針は遠投グレの8号です。
波の高さは1.5mとの予報でしたが、たまにサラシが出るような凪で、南風がそよそよふいて春のような天気でした。

ドン深の磯とのことでしたが、念のために、タナを計っていると、Sさんの竿がもう曲がっています。
横に走るので青物のようです。
無事タモに収まったのは45cmくらいのハマチです。
私もこうしてはおれないと、とりあえずウキ下4ヒロではじめました。
すぐにSさんに2度目の当たりで、同寸のハマチがあがりました。
わたしは潮が左に流れるので右側から中央に移動してSさんと同じポイントを攻めることにしました。
写真のサラシのすぐ右側あたりに仕掛けを入れるとすぐにウキが入りました。
ハマチかと思ったのですが、あわせて竿に魚の重量が乗ったと思った瞬間に2.5号のハリスがチモトから切れていました。
いったい何だったのでしょうか。

カゴを投げているHさんは2投目に当たりがあり30cmくらいのマダイをゴボウ抜きにしています。
ハリスは4号でウキ下8ヒロくらいとのことです。
ビュンという鋭い音で竿を振り抜くと、カゴが50mくらい飛んでいきます。
その後Hさんもハマチがかかりました。
50cm位でしたがこれも強引に抜いています。

ちなみにHさんは八丈島に一緒に行った時もタモを使うのが面倒だというので、2号の磯竿で40cm位のグレを何匹もゴボウ抜きにし、もう少し大きくて竿で抜けないとみると、ハリスをつかんで抜いてしまい、一緒に磯に乗っていた、四国から来ているグレ研の人たちのドギモを抜いていました。
乱暴なようですが、竿や糸の強度を知り尽くしているからできることでしょう。

Hさんは順調にマダイ、ハマチをすべてごぼう抜きで釣りまくり、8時頃にはあわせて10匹近くになりました。
こんなに釣れるとは思っていなかったので、帰りの時間を聞きに来た船長に氷をお願いしました。
船長は9時頃、隣の9番に釣客を乗せに来たついでに、氷入りのクーラーボックスを届けてくれました。
助かりましたが、釣れすぎて氷を頼むのは初めての経験です。

ここまで書くと、これを読んでいる人は私も釣れていると思うでしょうが、私には朝一番のバラシ以来当たりがありません。
また、完全にタナを計らずに焦って竿を出したためか、足下でネガカリして5Bのウキも1つ流してしまいました。
船長に氷を頼んだり、クーラーを船に取りに行く時には一抹の寂しさがありました。
過去2回同行してボーズのNさんの気持ちがよくわかります。
"今日はみなさんのガイドで来たようなもんやね"と明るくいいましたが、心の中はクラスの中で一人だけ宿題を忘れて寂しい思いをした、小学生の時のような気持ちでした。

フカセのSさんも私も当たりが出ません。
潮は相変わらずゆっくり左に流れていますが、エサ取りのスズメダイもかなり出てきています。
磯際ではほとんどエサが残りません。
沖に投げると時折エサが残りますのでタナを6、7ヒロくらいに深く取りますと、ベラや10cmくらいのタイの子供が針を口いっぱいにくわえて釣れてきます。
順調に釣れていたHさんもじあいが過ぎたのでしょうか、餌を取られ続けているようです。

今日は天気がいいので4時に上がりということですが、私は午前中ボーズでした。
昼食を食べると眠くなりましたので少し眠り1時から再開としました。
釣りをしていたSさんに聞くと、状況は変わらないということでした。
このままでは釣行記も書けないと思い、私は気分転換もかねてガケを上り下りして10mくらい左に移動しました。

20mくらい向こうで釣りをしておられる9番の人に声をかけるとグレは出ていないとのことでした。
足下にマキエを打ち、ウキ下を6ヒロ取り、30mくらい遠投しウキに固めたマキエをかぶせます。
相変わらず餌はとられますが、沖に打ったマキエに向かっていたスズメダイが途中で引き返すようになりました。
潮も少し速くなったようです。
時間は3時前になっていました。

ウキが入りました。
Hさんの道糸がこちらの仕掛けに絡んだのでそのために、ウキが入ったと思っていましたがお互いに巻いていると、何か手応えがあります。
釣れてきたのは26cmくらいのシマダイでした。
釣りを始めて、8時間経過しての1匹ですので嬉しかったのですが、すっきりしない釣れ方です。

逆光でウキがほとんど見えないのですが、同じように遠投しますと30mくらい流したところでウキが入った気がしました。
あわせると下に向かって結構引きます。
1号の磯竿が胴から曲がりますが、ハリス2.5号ということで強引に寄せました。
マダイの32cmです。
強引にごぼう抜きしました。
マダイを、クーラーに入れているとHさんもマダイを釣っています。
じあい到来かもしれません。

同じ釣り方で少し手前に仕掛けを投入しますと、仕掛けが落ち着くと同時に一気にウキが入りました。
あわせると下につっこみます。
手前につっこむのを強引に浮かせますとウキが見えてきました。
これは良型のグレかと思いましたがあがってきたのは31.5cmのシマダイで、Sさんにタモを入れてもらいました。
ハリスが傷ついてザラザラになっています。
その後数投したところで4時となり道具を片づけました。
朝からこの場所で、この釣り方をしていた方が良かったかなと思いましたが、これは次回の課題です。

帰りの船の中でローデ鼻の壁に乗った方と話したのですが、32,3cmグレを3枚ほど釣ったということでした。
タナを聞きますと、沈め釣りをされたということで4ヒロから8ヒロ位だそうでした。
港について、近くに駐車しているかたに聞きますと、ハマチねらいのグループは二人で6本ほど釣っていました。
その隣の人は55cmのマダイと33,4cmグレを3枚ほど釣っていました。

我々はHさんがマダイ30−40cm位を8匹、ハマチ4匹、Sさんハマチ2匹、私はマダイ32cm1匹、シマダイ26cm、31.5cm2匹でした。
残念ながらグレは出ませんでしたが楽しい1日でした。

私の本日の釣果


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