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 上野山さんからのリポート
 「今年2回目、出勤前の釣り」

  糠の地磯 (福井県)
   2002/11/20

 

干飯崎(かれいざき)手前の地磯の位置


先週11月17日の日曜日は、海上強風警報が出ているにもかかわらず釣りに行ってボーズを食らってしまいました。
私には、釣り以外にもう一つ趣味があります。
学生の頃から続けていますアルトサックスの演奏です。
16日の夜は京都府の綾部のジャズバーでジャズのライブを行い、敦賀に帰ったのは夜中の1時過ぎです。
演奏をするということは肉体的にも疲れますが、けっこう頭も使っているようです。
私にとって、疲れた頭を癒すためにも、釣りという全然違った事をするというのはいいように思います。この空前の不景気の中、精神的にのんびり生活できるのも、ジャズの演奏と、釣りという違った趣味があるおかげかもしれません。

17日は朝起きられなくて昼からの釣行としたのですが、思った以上に南風が強く道糸があおられて釣りになりませんでした。
ボーズで帰ってきますと「シソ買って刺身の準備していたのに残念やね、魚釣ってこんとオカズないで」と妻がいいます。
実際この日の夕食は、アゲを焼いたものとカップメンという悲惨なものでした。
このままではせっかく買ったシソがもったいないし、給料日前でオカズもないので、20日の朝またもや出勤前に釣りに行く事にしました。

20日は高気圧が張り出し、波も1.5mということで、穏やかな天候になりそうです。
前日、いつものサンスイ釣具店でオキアミ1枚と集魚材1袋を買い求めます。
朝の短い時間の釣りですので仕掛けも全部作っておきます。

20日は朝4時前に起き着替えをします。
いつもより暖かいようですが、外の気温は3度くらいになるそうです。
今回はライフジャケット、その他忘れ物がない事を何度も確認します。 

8号線は大型トラックでいっぱいです。
出勤前の釣りは今年2回目ですが、短時間に集中して釣りができますので、釣果を得ることが多いように思います。
糠のいつもの地磯につきますと、たまにサラシが出る程度、風もほとんどなく条件はいいようです。

今回はケミホタルを付けて5時から釣りを開始します。
竿はいつものレイダム1.5号、道糸3号、ハリス2号を1.5ヒロ、ハリはグレメジナ8号、釣研製の遠投用3Bの円錐ウキを30cmほど遊動とします。

1投目から餌がとられます。
仕掛けを右左、手前、沖と順に投入し探りますがどこに投げても餌をとられます。
そのうちケミホタルが沈みましたが、これはフグでした。
ハリのチモトを指で探って傷がないがどうか確認します。
仕掛けを準備してからは、明かりをつけずに手探りでエサも付けます。

6時になり少し明るくなり、ケミホタルが少し見にくくなります。
沖に投げたウキが沈みました。
道糸を張り気味にしておりましたので、竿まで引き込まれます。
フリーにしてあるリールのレバーをゆるめて糸を出し、竿を起こして巻きにかかります。
魚は横に走ります。
頭を振るのでどうもチヌのようです。
かなりの大型かと思いましたが、足下に寄せたのは40cm弱です。
タモを出しますがヘッドランプの光では、遠近感がつかめず手間取ります。
なんとか掬ったチヌは36.5cmでした。

ハリのチモトに傷がないのを確認しそのままエサを付けて投入します。
すぐに、じわっとケミホタルが沈みます。
合わせますとまた頭を振ります。
チヌのようです。
糸を出さずにこらえているとハリスから切れてしまいました。
ハリスの中程に傷がありました。
最初のチヌの時に傷が付いていたようです。
やはりハリス全部を点検しないとダメですね。

   チヌ36.5cm グレ25cm〜31cm

ハリスをくくり直し、すぐにウキを投入します。
もうケミホタルは、はずします。
今度はスッとウキが入ります。
合わせますとグッと引き込みます。
強引に寄せますが頭は振りません。
どうもグレのようです。
これは31cmの太ったグレでした。
明るくなりましたので1発でタモで掬います。
このあと、25,6cmのグレを2匹追加し、6時30分に終了としました。
1時間30分の釣りでしたが、またもや入れ食いになり楽しかったです。

家に帰りましたら妻が風呂を沸かしてくれていました。
さっと風呂に入り朝ご飯を食べていつもより10分ほど遅れて出勤しました。
「給料日までのオカズ釣ったわね」と妻は申しておりました。


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