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 上野山さんからのリポート
 「世のボーズ釣り人を代表して・・・いいわけの
  引き出しは多いです」

  西小川 (福井県)
   2003/05/03

 


5月3日,釣友のSさんと今シーズン3度目のチヌ釣りに行って来ました。
Sさんは4月から5連敗中、私も2連敗中です。
しかし釣友のO君は3回行って2回釣っていますので、チヌが釣れる事は確かです。
3日は白木に行こうと思って夕方電話をかけますと、予約を12人ほど聞いているということです。
渡船は3軒有りますので、全体では30人以上になるのではないでしょうか。

ここは船が小さいので小分けにして磯渡しをします。
隣の立石の磯が渡船をやめているという事ですので、立石まで回れば磯の数は有るのでどこかに乗れるでしょう。
港で待つのもかなわないので、いつもの西小川に予約の電話を入れます。
電話を入れますと10人ほど聞いているという事です。
4時に出船という事ですので、朝2時にSさんを迎えに行きます。

「今年は、なかなか釣れんな。新聞の情報では何処でも上がってるみたいだけど」とSさんが言います。
「50人いて1匹やないんですか。それでもハラミチヌ好調50cm1匹とか釣欄に出れば期待するんじゃないですか」といいますと「O君と3回釣行して彼は2匹釣っているし、ツキがないんかな」というSさんです。

3時過ぎに西小川につきますと車が5、6台とまっています。
4時に船に乗ったのは12、3人です。
そよそよとした南風が吹いて波もないので絶好の釣り日和です。
船に乗る前に9時ごろ上がりたいと船長に言いますと、「あんたらもう少し粘らんとあかんで」といわれます。
「夜が明ければ釣れる気がせんわ、昨日は8時に上がった」というSさんですが、「今日は10時までがんばりましょう」と私が言います。
結局、船長に励まされて10時まで頑張ることにしました。

われわれは、2番目につけた地方寄りのアシダカと言う磯に乗ります。
潮はゆっくりと右に流れています。
2投目まではウキが見えませんでしたが、3投目からウキがかすかに見え出しました。
夜明けの磯は、いつもながらに釣れそうな感じです。
でも、ここで釣れないとかなり勝負は苦しくなります。
アタリもなく7時過ぎになりました。
今日もほとんど餌は取られません。
たまにウキが入っても釣れてくるのはベラです。
3ヒロ程度の浅い磯ですので、夜が明けますと底がうっすらと見えます。
「腹減ったな。早くビールのみたい」と早くもSさんがギブアップ宣言します。

8時ごろになり見回りの渡船が近づいてきます。
船長に、「どうや」と声をかけられて「今日もアカンですわ」と、どなり返しますと「磯変わらんか、気分転換になるやろ」といわれます。
荷物をまとめて船に乗り込み、沖に見えているコボラグリに磯変わりします。
ここでは潮が良い感じで流れますが、餌が全く取られません。
ウキ下を8ヒロまで落しますが当たりはありません。
上がってくるオキアミがアシダカのときより冷たいように思いました。
9ヒロでようやくガシラが1匹釣れたきりでした。

10時になり、近くの釣り人2人と一緒に港に帰りました。
「今日は、天気が良すぎて駄目でしたかね」、「この時期なのに水が冷たいですね」、「元気なんはベラだけやな」と声を掛け合います。
私は磯釣りでの「仕掛の引き出し」は少ないですが、ボーズの時の「いいわけの引き出し」は多いですね。

というわけで、Sさん6連敗、私3連敗と記録を伸ばしてしまいました。
今週末は予定があるのであるので,次回の釣りは2週間後です。
2週間もすれば潮も変わっている事でしょう。
では、次回に期待して。


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