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 上野山さんからのリポート
 「海の中もだんだん春に向かっている」

  大谷の地磯 (福井県)
   2004/02/28

 


日本海側で2月に海釣りをすることは今まで無かったのですが、今年は水温も高いということですので2月28日の土曜日は釣りに行こうと思い立ちました。
前日の金曜日はアマチュアのジャズのフルバンドの練習があり、11時過ぎまで練習場にいました。
フルバンドと言うのはサックスやトロンボーンやトランペットが入っているバンドで、総勢17名程度の人数になります。

「ムーンライトセレナーデ」で知られているグレンミラーオーケストラや「A列車で行こう」のデュークエリントンオーケストラなどの演奏は、きっとどこかで耳にされているのではないでしょうか。
バンドのピアニストが、勤めていた電力関係の会社で行われた早期退職制度に応募して故郷に帰ってしまったために、半年ほどピアニストは不在です。

ギターも最近仕事が忙しくてなかなか来られないので、このところ和音が無い練習が続きます。
しかたがないので、次のピアニストが見つかるまでということで、大昔にバイエルをかじったことのある私がヘタクソなピアノを弾いたりしています。
ピアノを弾くと余計なところに力が入るのか、腕がものすごく疲れてしまいます。
きっとフォームが不自然なのでしょうね。
釣りでも上手な人は釣っている姿が違いますね。

そういうわけで、先週末はフルバンドの練習、練習終了後7時間ほどして釣りと趣味の時間が続きました。
寝る時間は少なかったのですが、釣り場まで家から30分ほどで行けますので、何とか4時間ほどは眠れました。

前日のバンドの練習前に、サンスイ釣具にエサを買いに行くまでは音海に行く予定でした。
釣具店に行く前に音海のウミックに電話をしたのですが、土曜日は波が高くて表向きの磯には行けにようで、押回しの鼻までの磯でチヌ狙いになるようです。そういうことを話しておりましたら「河野村の大谷あたりでは最近までチヌが釣れていたよ。チヌ狙いならわざわざ波のある日に渡船で出なくとも地磯で良いのでは」とサンスイ釣具の若旦那が言うので釣り場を大谷の地磯に変更しました。

翌日は朝4時過ぎに起き犬の散歩をします。
晴れて星が出て放射冷却でものすごい寒さです。車のフロントガラスも凍っています。
予報では朝6時でマイナス6度くらいということです。

犬の散歩を終え、パンを食べて腰にカイロを貼って出発です。
河野海岸有料道路の大谷の手前の釣り場には6時前につきます。
ここは以前よく通って、50cm前後のチヌを何枚も釣っていますのでポイントは熟知しています。
ゆっくり仕度をして地磯の岩場に歩いていきます。

今日の仕掛です
竿はいつものガマのレイダム1.5号
3号の道糸にハリスは2号を2ヒロ
3Bの円錐ウキを遊動にしてウキ下は2.5ヒロほどとります。
ハリはグレメジナの7号です。
多分チヌがいても浮いてこないだろうと底すれすれの棚を取ります。

風はありませんが2mくらい波はあるようで、短い間隔で沖から西のウネリが押し寄せます。
道具を出していると寒さで手がかじかみ、なかなかハリが結べません。
吐く息も真っ白です。
ここは山の影ですので、ある程度太陽が昇るまでは、マイナス5度くらいの中での釣りとなりそうです。
風はないのが救いですが、足の裏が冷たくてどうしようもありません。
半分解けていた、つけエサのオキアミもまた凍り始めているように感じます。
こんな寒い中、魚はおるいんかいなと仕掛を振りこみますと、1投目からエサがかじられます。
スズメダイがエサを食べたように感じでグチャッとした感じでオキアミの頭が取られます。
海の中は地上ほどは寒くはないのでしょうね。

9時過ぎに日が射し始めるまで本当にガマン大会のような釣りでしたが、刺しエサは毎回とられました。
エサがとられるのでチヌがいれば来るのではないかと12時過ぎまで粘りましたが南風が強くなり竿をたたみました。
途中ウキが根掛りしたようなアタリで、メバルとアイナメが釣れましたが小さいので放流しました。
海の中もだんだん春に向かっているのですね。

  大谷の釣り場から杉津の岡崎を見る     釣れた小さいメバルと釣研のウキ


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