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 ばっとまんさんからのリポート
 「開幕はグレマスターズ」

  伊島 (徳島県)
   2004/10/25

 


そろそろ秋磯ですね。
ここ半年、7月に「人の出張」ついでに島根に一回行っただけで後は手長エビ、ハゼ、タコ、イカと渓流ルアー3回、フカセと縁の無い釣りしてました。
私の今期開幕はダイワ・グレマスターズ関西地区予選で始まりました。
今年は台風が異常に多く、21日の日程は台風23号の為早々と延期決定、予備日も次の台風24号が控えてて開催さえ危ぶまれる状態でしたが何とか決行となりました。
今回の相棒は山ちゃん。ここ2回連続私をヘコませて鼻息荒くなってます。

さて、前日24日の21時半、私の勤務先集合で22時出発。
山ちゃんに美味い徳島ラーメンを食べさせてやりたい一心で早過ぎる出発時間です。
阪神高速から神戸淡路鳴門道で一気に徳島入り、2時間程で東大ラーメンに到着、「やっぱ美味いにゃあ〜♪」を連発してからホワイトハウスで解凍予約してた半ボイル2枚+アミエビ1kを受け取りGO!
会場には1:40到着、昨年と比べて随分と車が少なく感じます。
とりあえずは4時まで仮眠する事にしました。
全然眠れない間に山ちゃんのイビキが始まり・・・

そして4時、「眠れんかった。」って言うと「イビキかいてましたよ〜」ってず〜っと意識あったつもりがいつの間にか寝てたみたいですね。
で、会場で受付。
名簿見たら結構「欠」と書かれてました。
台風で延期の平日、オマケに給料日だもん仕方無いですね。

私のクジは84番。
山ちゃんは35番。
77番〜101番って書いてたので前から3組目位かな〜♪って思ってたんですが、プラカードの所へ行くと「85番からここに列んで下さい。」って9人中8番!又、、ビリ組やんか〜(泣)
これでボーズ決定やなって思いましたが横の列を見ると山ちゃんも一番前、ホンマのビリ番です。
でも何か取材されてるぞ?
後ろに見覚えのある人がいました。
只今売り出し中のトーナメンター、平和(ピース)さんです。
取材は磯スペ。
山ちゃんに取材協力のお願いをしてる所でした。
私は山ちゃんに耳打ち。
「山ちゃんは釣れるよ。(謎)」

さて、そろそろ出船時間です。
ここは桟橋が1本あるだけの所なんで順番に船が着いては乗り込みます。
うっすらと明るくなった6時過ぎ、私達の乗る宏洋丸は出発しました。
しばらくして伊島本島の西隣にある前島へ到着。
台風のうねりが残っており苦労しながらも2人×3組は沖の磯へ、私達3人は地磯に降ろされました。
とりあえず、荷物を降ろし終わってから83番のAさん、85番のBさんと相談します。
幸いBさんは山本八郎氏率いる八釣会メンバーでこの磯も知ってらっしゃいました。
「沖にあるのがゴクドウでここはゴクドウの地と言います。
あちらが本命ですが、ここも釣れなくはありません。」との話でした。
「ここも釣れる」じゃなく「釣れなくも無い」ってビミョ〜な表現ですが仕方有りません。

釣り座3箇所を決め、番号の若いAさんがまず先端に決定。
これは妥当ですね。
次は私、船着きであるワンドの角と外海のどっちかでしたが波っ気のある外側を選びました。
が、一旦溝に降り、Aさんの釣り座まで5m程上り、又5m程下りと荷物運びが大変でした。
ロッドケースを船着きに残しても3往復。
ゼイゼイゼイ。。。

まず水を汲んでバッカンに注水、それから取り込み場所を決定しタモ用のピトンを打ちます。
今度はクーラーバッグに注水。
そしてやっとこさタックル組み立て。
サオはオレガ ○っ○○ KS-V 1.25号にリールはトーナメントXLB、道糸はナイロン・サスペンドの1.5号。
ウキは釣研スーパーセレクトS-Bにサルカン挟んでハリスはフロロの1.75号を2.5ヒロ取りガン玉2個段打ち、ハリは層グレ6号をセット。

          前半の釣り座

7時を待って釣り開始。
ボイルを足元にパラ〜リと撒きますが結構速い!潮上に仕掛けを振り込み、しばらくしてマキエ、Aさんの手前まで流して回収。
これじゃあ隣のマキエ係、「給食オジサン」です。
最初は磯際狙いでしたが全然反応が無いのでサオ1本沖、2本沖と流すラインを変えますが全然です。
しばらくしてうねりがキツくなってきました。
時々洗濯機状態。
ウキを3Bに変え、ガン玉Bを段打ち、チモトにG7を打って再開。
8時過ぎ、ボイルのアタマ囓られました。


同じラインを今度は張りを強くし仕掛けを浮かせ気味に流し、張りを揺るめた途端、入りました!
まあまあのサイズです。
慎重に浮かせてタモに入ったのは口太の35cm。ヤッタ〜!これで検量参加だ〜!!

         口太35cmゲット

長年、ジンクスの厚い壁であった目標をクリアしました。(笑)

サカナをクーラーバッグに放り込み、ポンプのスイッチON。
でも、、、後が続きません。
9時半過ぎオニギリ持って崖を上り、場所交代するか磯代わりするか相談。
最初はAさんと話、この地に詳しいBさんの意見に従おうと言う事になりました。
Bさんの所に着いた時、Aさんが大きくサオを曲げました。
が、取り込みが大変、崖を降りてタモに入ったのは40cm弱の良型です。
それから3者協議。

Bさんの話によるとこの状態じゃあ他に上がる磯も無いし、良くなりそうやから続行した方が無難との事で場所交代にしました。

Bさんは私の釣り座を希望、私はAさんの所が本命やとは思いましたが取り込みが大変そうなんでBさんの場所に入る事にしました。
少し早いですが荷物が大変なんでさっさと撤退。
2個目のオニギリ食べたりメール打ちながら両者の釣りを観察しましたがどちらも上手い!
Bさんはこの磯に精通してるし、Aさんは前日に現地入りして練習釣行してたそうです。
気合いの入れ方が違います。
見てる間にもAさんは又30cm位のを追加。

           ボイル+アミ


ここは先程のポイントより穏やかなんでウキをBに戻し、ハリスは1.5号、ハリも層グレ5号に変え、10時に後半戦再開です。
潮は相変わらず左から右ですが、足元に撒いたボイルは後方のワンドへ流れます。
しばらく際狙いしますが気配が無いのでウキを少し沖に投げるとまっすぐ右へ流れる潮。
更に遠投すると沖へ流れます。
ボイルのみではどうしようも無いので集魚材を入れましたが空中でバラけるので今回支給品の「遠投の素」も入れて堅さ調整。
今度はバッチシです。

沖のうねりが入ると釣りになりませんが、収まったタイミングを見計らってマキエを遠投、続いて仕掛け投入、も一度マキエ被せて流しました。
でも、タイミングにより同じ場所に入っても潮筋は全然違います。
沖向きの潮がいい感じ。
しょっちゅうエサ取られるし時々アタマ取られます。

ハリスにトーナメントセンサーG2をセットしガン玉再調整。
2ヒロで流しますが前のゴクドウですんごいファイトに見とれてる時、ラインがバリバリバリ〜と出されたものの止めた途端軽くなりました。
ハリは付いたまま、スッポ抜けです。
ヒネリの入った層チヌ1号に換えました。
しばらくしてゆ〜くりとしたウキ入れ、待ってると加速しました。
ヤリィ!2匹目!
結構元気ですが30cmチョイ。
仕掛け投入しても潮筋外せばすぐに回収。

少しの間エサを全く触らなくなりましたが11時過ぎ、シュバ〜っとウキ入れ、合わせ入れるとズンッ!乗りました。
結構な重量感ですが、割とスンナリ寄ってきます。
これはひょっとかすると???案の定、磯際でキョーレツに突っ込みだしました。
腰を落としてサオ起こしてるのが精一杯。
35cm掛けても3番にかかる程度しか曲がらない○っ○○がUの字です。
ライン出したらまずアウトなんでひたすらラインにキズが入って無い事、結束部で切れない事を祈って耐えました。

       尾長40cmゲット


下への突っ込みが収まって浮かせにかかったら今度は右への突っ込み、ゆっくりとサオ先を先回りさせ左向かせもう一度。
3回程突っ込んだ後浮いてきたのは茶色のサカナ。
尾長です。
無事タモに入ってもらいメジャー当てると40cmチョイ超え。
3匹目です。

Aさんより少しずつサイズ大きいし、沖磯の3組はそんなにサオ曲がってなかったので勝ちたい!って欲出ました。
でも、Aさんの「大きかったね〜?何枚目」って問い合わせに「3枚です。そっちは5枚ですか?」って聞いたら「7枚!」って返事。
「ガビーン!」何とか5枚揃えなくてはなりません。
でも、、、その後沈黙が続き残り1時間。
焦りが出ましたが過去の数々のドラマを思い出し意識を高めます。

          後半の釣り座


「納竿1時間前までボーズ、半泣き状態で5枚上げてサオ頭になった事」
「メジロ狙いで最後の一流しで72cmをキャッチした事」
「マルキューの大会で納竿間際にガシラ29cm上げた事(これは余分か・笑)」
等々。。。
「1時間あれば2枚釣れる。5枚揃う!!」「絶対釣れる!!」と自分をダマしダマし一投一投、過去最高の集中力を発揮して釣りしました。

潮を外せばすぐ回収、良い潮だったらとことん流すを繰り返し12時半に32cm位のを追加。
あと1枚!
でも時間は過ぎゆき12時50分。
「もうアカン!」普通やったらサオ畳みますが周囲を見渡すと皆真剣に釣りしてます。
マキエもあと僅かだけど最後まで諦めない!やみくもに仕掛け投入して時間をロスするより沖のウネリ見て、いい潮になるタイミングのみ仕掛け流す事にしました。

で、納竿5分前、願いが通じたのかウキ入りました。
これ又まずまずのサイズ。
タモに入った瞬間Aさんは「マイッタ!終わろ!」と叫び、私は「ヨッシャ〜!!」と雄叫び上げてしまいました。
メジャー当てると36cm。
クーラーバッグに放り込み、バッカンに僅かに残ったマキエを流し、タックル片付けてクーラーバッグの水抜きした後、磯の写真撮ってすぐタイムアウト、船が来ました。

船内では9人中7人が検量参加、中5枚揃えたのは私とAさんの2人だけ。
とりあえず船内1-2決定です。
上陸したらすぐに検量場所へ。
Aさんと袋の持ち比べしますが、どちらの意見も「私の方がズッシリ重い」って事で合意に達しました。
並んでる間に山ちゃんも帰ってきたので「山〜!」と呼んで袋を高々と上げ、驚きの顔を見てヨロコぶばっとまんでありました。

ちなみに彼はピースさんと直接対決で1対7のボロ負け、それでも念願の検量参加です。
検量結果はAさん3924g、私4066gと100gチョイの差、最後のが30cmそこそこやったら負けてました。(冷汗)
しばらく時間置いて結果発表。
6位の選手から呼ばれます。
6位はAさん、5位に山ちゃんと直接対決したピースさん、その後3位まで2Kg台です。
そして、、、いよいよ2位の発表。
呼ばれるのか?呼ばれないのか???
ドキドキしましたが、「2位は、さんぜん・・・」と聞いた瞬間、ガッツポーズ!優勝決定です!!
賞状、トロフィー、を手渡され、続いて頂いた賞品はM2-1.2号5.0。

         表  彰  式

インタビューの時、「今までクジ運が悪く検量に参加出来ませんでした。今回もビリ組でしたが残り福で勝てました。次回も残り福釣法でガンバリます。」って答えましたが「その謙虚な姿勢が今回の結果に結びついたのでしょう」とのコトバ戴きました。
その後、お楽しみ抽選会の間に次回ブロック大会の要項説明。
戻ったら山ちゃんはタオル貰ってました。

車に戻る時、Aさんがいたので「伊豆まで大変です。」って言うと「去年はメンバーの1人がブロック進出だったので2日前から入って練習釣行してました。」との事でした。
今回の前日釣行といいバリバリのトーナメント・チームやん!
Aさんは最終的に9枚、私は5枚がやっとでしたがルールに助けられ、「釣りに負けて勝負に勝った」事になります。
帰って調べたらメンバーの方は6位で惜しくも決勝戦を逃してましたが、こんな人達と競って勝てたなんてやっぱり釣りはオモロいですね。

と言うワケで私が以前からず〜っと言い続けてる「釣る人は釣る」じゃあ無く「釣れるトコは(釣れる時に)釣れる」、身を以て証明出来た1日でした。
次回は伊豆。
Aさんの様に物理的サポートの無い私には体力的にも経済的にもキツいですが、伝家の宝刀、「クルマで行く東京出張」&ネット仲間の応援を支えに頑張りたいと思います。
応援、ありがとうございました。


あとがき
下山さんに教えて戴いたボイル釣法で勝てました。
感謝!感謝!!の一言です。
でも、、、今回の一番の勝因はズバリ!「船頭の読み違い」だったと思います。
本命磯は3つ共ウネリで苦戦、その結果勝つ事が出来ました。
トーナメントと言っても直接対決はありませんから予選の段階では運90%、腕は10%位でしょう。
ブロック大会は適正人数、それも勝ち残った選手と昨年のシード選手が参加するのでレベルは上がり、腕の割合は増えるだろうけど、それでも25%位かな?、残り75%は運に支配されてると思います。
私には運しかありません。
次回もボイル&残り福釣法で決勝進出目指しマース!!


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