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 ばっとまんさんからのリポート
 「マスターズAブロック大会」

  石廊崎 (静岡県)
   2004/11/19

 


今回は前々回釣行のグレマスターズの続き、Aブロック大会です。
ご承知の様にダイワ・グレマスターズは関東、東海、関西のAブロック、中国、四国、九州のBブロック、そして韓国と大きく3つのブロックで各地区予選を勝ち抜いた者が更にブロック大会で選り分けられ、決勝トーナメントへ進出します。
Aブロックからは地区予選合計400名の募集に対し20名がブロック大会進出、ブロック大会でシード選手4名を含む計24名で決勝進出の4つのシートを巡り競う事になります。

私が思うに(私のレベルでは)、地区予選では運90%腕10%、ブロック大会では運75%腕25%と運の要素が大きく、決勝ラウンドで初めて腕70%、運30%と、運と腕が逆転、マンツーマンの準々決勝以降は腕85%、運15%位と見積もっていました。
ところが、地区予選では台風による順延による参加者半減、当日もウネリで1級磯がダメと言う運に助けられ、トップで通過出来ました。
更に今大会は関東・東海地区予選Uが台風の為予備日もボツ、中止で17名で4つのシートを争う事になりました。
これは!運頼みの私にとって一生に一度有るか無いかと言うチャンス!「台風の目」になりた〜い!!(笑)

さて、ブロック大会の準備をせねばなりません。
普段の仕事は電話・FAX・E-mailで済ませる出不精な営業なんですが、今回は現在進行中の引き合いをフル活用し、名古屋、平塚、東京と訪問予定を入れ、無理なく移動出来る体制を整えました。
(それが大会の準備かよ〜!って突っ込まないでね。)
前夜は相棒のオネスト・ケイと山ちゃんが壮行会を開いてくれ翌朝から出張。
仕事をチャッチャと仕上げ、ネクタイは大嫌いなんで東京の顧客の地下駐車場でスーツからジーンズに着替え(笑)。

東京のネット仲間、conさんと18時過ぎに都内のファミレスで待ち合わせ、会場である石廊崎の情報を教えて戴き、19時半過ぎ、今度はしみちゃん+デンちゅうさんと品川のコレ又ファミレスで合流、重要会議(笑)&壮行会と言う事になりました。
で、楽しい時間は「あっ!」ちゅう間に過ぎ去り21:30、conさんに用賀インターまで先導して戴き、伊豆を目指しました。
conさん、しみちゃん、デンちゅうさん、ありがと〜!!

東名は集中工事中とかで厚木まで1時間かかりましたが1時にはサバルに到着、解凍予約してたフレッシュ・ボイルを2枚、カチカチの1.5Kのを1枚、アミ1K位のを一つ受け取り会場へGO!
2時前に到着しましたが車は3台程。
3:50まで仮眠に入ります。
壮行会で笑かしてくれたおかげでよく眠れました。(笑)

アラームで目覚めたら当然ながら車が一杯。
腹ごしらえし、ゆっくり着替えてたら今度は山梨のネット仲間、じじーさんから「あと10分で到着」とメール。
しばらくして、じじーさんとあねごさん登場。。。
挨拶してしばらく、集合時間でクジ引き。
私は17人中12番でしたが2隻目の4番目、2番磯とまずまずです。
そこで前回一緒したAさんにお会いしました。
今回は1人で来たもののやはり2日前から練習釣行だって!
彼はマスターズのベスト着てました。
って事は過去の決勝トーナメント出場経験者だったんですね。
初日はアイゴの棘が足に刺さり5枚でリタイア、昨日は10枚釣ったそうで流石です。

開会式、ルール説明の後、クジの逆順で列びましたが、テスターのベスト着てる人、地元のチーム・サバルのベスト着てる人、マスターズのベスト着てる人で自分がいかに場違いな場所にいるかって思い知らされ緊張入りました。
すぐにタックルチェックがありましたが、今回の規制は集魚材。
普段集魚材使わない私はムギを持ってきたもののNGで事務局預かりとなりました。
トホホ〜ン。。。
でも、みんながエサをマゼマゼしてる間、余裕かまして(笑)じじーさんと話し込み、これ又楽しい会話で緊張もほぐれました。
うっすらと明るくなった頃、じじーさん&あねごさんと互いの健闘を誓い、しばしの別れ。
ありがと〜!!

そして乗船。
私と一緒に上がるであろう(前回Aさん、Bさんを使ったので)Cさんと挨拶しましたがクラブチームのベスト着てるものの、他の皆さんと比べて極フツーに感じたのでホッと一安心。
港を出て結構南下した所にある、ワリと大きな磯に2人で上がり、船長さんが「沖側と地方に別れて下さい。」とボーダーラインを決めてくれました。
Cさんは迷わず沖側、私は地方に入り、取り込み場所を決め、バッカン&クーラーバッグに注水、タモを組んだ後、タックル組み立て。
サオはオレガKS-V1.25号、リールはトーナメントX、今回は2号ラインでスタートです。
サラシの状況を見てスーパーセレクトS-G2をセット、ハリスは1.75号を2.5ヒロ取り、層グレ6号を結びました。

Round 1&2
6:30を合図に釣り開始。
しかし、、、エサが大き〜い!!
マキエバッカンからサシエを選ぶのですが、どない見てもL〜LL。
これは私のチェックミス!せめてサシエは別に買うべきでした。
一投もせんままハリを7号に換え、小さめのサシエを選んで開始です。
まずマキエを手前のサラシに打って際から始めますが、ミニマクラがチラホラ。
サラシの先、沖と攻めますが変化はありません。
次に隣りのサラシの潜る潮を捉えて沈めるとスーっと入りましたが、見た目リリースサイズの木っ端。
ミニマクラの活性は高く、ハリスプチプチ、オキアミカラーのハリビガビカ。。。タナがつかめません。

結局、ハリスにトーナメントセンサー打って1ヒロまで探った後、プロ山元ウキマイナスゼロ+タナプロG5のセットで2ヒロから5ヒロ位まで探りますが、木っ端を追加したのみで90分経過で場所交代。
Cさんは30cmをアタマに27〜8cmを2枚と既に3枚獲ってました。
M2にセットしてた1.75号のスプールと交換、ハリスも1.5号に換え場所交代に期待しますがエサ取りの猛攻にダウン、ゼロのまま前半戦を終了しました。

クーラーバッグの水を抜き(悲)、随分溶けかけた1.5Kのブロックをバッカンに放り込み船を待つ間、Cさんに釣果を聞くと「8枚。」ガビ〜ン!!
私の場所で5枚釣ってました。
「浮いて来ましたよ。」って私は何をしてたんダロ???
船が来るまで話を伺いましたが釣りはトーナメントが主体、マスターズ挑戦9回目にして今回初めてブロック大会進出との事でしたが昨年も船内2位、今年のマルキューも2次予選で惜しくも敗れたとの事で、フツーに見えたCさんも、やはりバリバリのトーナメンターでした。
やっぱり場違いや〜、大変なトコにいるって改めて思い知らされました。(泣)

             Round3

Round 3
そして磯変わり。
私達が乗船した後、別の組が乗り込み、を繰り返し、最後に私達が渡礁。
しばらく走って今度は港を出てすぐの沖にあるポイント。
マタマタ船長さんにボーダーを決めてもらいました。
最初の磯より小さいですが深そうです。
地方はサラシ場、沖向きはドン深。
今回は私に優先権。
際で型狙いと思い沖側を選びました。

仕掛けを作り直した後、10:30のスタートまで時間があるのでオニギリを一個食べながら潮を読んでるとさっきは居なかった茶色いサカナがビッシリ浮いてきました。
人の影見て出てくるなんて、、、まるで「池の鯉」状態やんか〜!マイッタ!!
90分で一つの釣りを完結せなアカンので朝に支給された「ど遠投」を混ぜて足元パラ〜リのボイル釣法改めノーマルな分離釣法に変更しました。

しか〜し!際はネンブツ、沖はアジ。。。マイッタして隣を見るとサオ曲がりっぱなし。
このハーフも「ボ」で終わるかも〜って思うと気持ちがプッツン、「ふにゃら〜」っと気が抜けてしまい、しばらくは惰性の釣りになってしまいましたが60分経過した頃、ネンブツを避けて投入したマイナスウキが馴染んでもシモリません。
そ〜っと聞いたらギュン!サオを立てると30オーバーのグレの顔がこっち向いたもののハリ外れ。
あちゃ〜☆▽×。。。

思ったより浅いタナで居食いしてたんですね。
ハリスにミクロハリスウキG2(G4位の負荷)ウキ付けて1ヒロとし、ガン玉外して同じトコに仕掛けを静かに入れるとアタマ押さえてジ〜っとしてるので又聞き合わせすると乗りました!
28cm位の口太です。
やった〜♪とりあえずゼロは無いぞ〜♪
パターンは掴んだ!って思ったものの後が続きません。
今度は遠投して尾長の30cmを追加。
Cさんは釣れ続いてて「飽きてきた。」っておっしゃるので「サイズアップして決勝に行って下さい。私も続いて1-2目指します!」って激を飛ばしました。
この、自分のコトバでスイッチ入り直し、規定枚数を目標にしました。
しかし、雨でラインがベタ付きその後は遠投が出来なくなってしまい、15分程時間残ってましたが早めに置いてタックルチェンジ、後半に賭ける事にしました。
M2にセットしてるリールを1.5号巻のスプールにチェンジ、Mサイズのウキを通し、サルカンから下は先程同様ハリスウキをセットし、ハリ上20cmにガン玉G6を打って最終ラウンドへの準備完了!

             Round4

Round 4
いよいよ最終ラウンドです。
うねりが入った時はサラシでぐちゃぐちゃになりますが、波が引いた後、スーっと細かい泡の筋が1本走ります。
そのラインに仕掛けを投入、素直に沖に出るウキにマキエを被せると1投目から入りました!
ヤリィ!!M2は相変わらずキレイに曲がりますが大した抵抗も無く尾長の27〜8cm。
続いて木っ端。
潮筋を外すとアカンけどキチンと入ったら結構な確率でウキ入ります。
でも、3枚キープした後、次の1枚のファイト中、ブッツリ!ハリスの真ん中で切れてます。
キタマクラにかじられてたんでしょう。
ハリスを交換し、再開。
シュバーっとウキ入れしますが素バリ、次の一投、又次も素バリ。。。
好釣な時、よくある事ですが、いつの間にか釣りが荒くなってました。
又、気持ちが先走ってたんでしょう。
「落ち着け!落ち着け!落ち着いて行け!!」って自分に言い聞かせますがやはり「素〜バリは続く〜よ〜。何・処・までも〜♪」って程ではありませんが素バリの次は針外れのバラしが連続。
どないなってんねん???

「これがっ、、、プレッシャ〜かも〜♪」な〜んて今は書けるけどその時は半泣き状態(笑)
釣りを休み、再考しました。
尾長と言っても小さいし、もう一度気を静め直してサオに乗るまで待つ事にしました。
規定枚数揃えるには残り30分でキープサイズを5枚釣らねばなりません。
でも、、、今の状態なら絶対釣れる!!

マタマタ過去最高の集中力を発揮し(こればっか:笑)、ギリギリサイズはメジャーで測ってバッグに押し込み何とか揃えました10枚。
まだ時間は5分程残ってます。
5分あったら3匹釣れる!
今からサイズアップだ〜とばかりウキ下を下げ、遠投しますが中型&木っ端。
マキエも残り僅かをかき集め、最後の1投もウキは入り、(ここでは)良型の重量感でしたが又もやハリス切れ。
やはり気がアセって一投毎のハリスチェックを怠った報いですね。
時計を見るとジャスト13:30でジ・エンド。納竿となりました。

            闘い終わったCさん

水を抜いてもう一度数え直したらやっぱり11枚。
サイズアップは1枚に終わりました。。。
サイズに不満はあるものの、規定枚数揃えると言う自分の目標をクリア出来た達成感に浸っていましたが、10枚選んだって言うCさんのサカナを見たら中型揃い。
後は他の皆さんの釣況次第、運に天を任せる気分です。
おっと、写真を撮らねば。
数枚写真を撮ってる間にお迎えが来ました。

闘い済んで・・・
私が検量に出したのは尾長主体で30cm×2、27〜8cm×7、25.5cm×1で3556g。
前回の5枚より軽いやんか〜(泣)
提出後、弁当を手渡され、食事の間に検量結果が出ました。
規定枚数揃えたのは私達の乗った「第11宮島丸」の5名のみで私はその中の5番目。
ルール上9位、全体で6位の成績でした。
目標を達成出来た満足感と、最初から期待してなかったけど残れなかったミョ〜な悔しさ。
複雑な心境でした。

             本日の結果

でも、同じ10枚と言っても内容が全然違います。
上の4名は数釣った中で選りに選った10枚、私には選択の余裕がありませんでした。
Cさんは残念ながら220g差で決勝トーナメントのシートを逃しました。
220gが大きいか小さいか?
30cmのグレが35cmやったら逆転やから決して大きな差では無いと思います。
運も腕も十分あったと思いますが、途中で飽きてしまったって言う「勝負に対する気力」、これが欠けてたと思われます。
彼はそこまでの人だったんですね。
当然と言えば当然の結果でしょうが、次回は是非勝って欲しいなあって思いました。
ついでに言うと私も下の2枚の代わりに40cm前後のが2枚入ったら優勝もあり得たワケになります。(これは大きいか:笑)
ま、いい磯に上がれ、運には最高に恵まれたと思うし、気力もあったつもりだけど、腕が無い。
これ又当然の結果ですね。
何にしても最高にシビレた釣行となりました。

表彰式も終わってからサカナの処理した後、下田でじじーさん&あねごさんと合流、残念会(笑)も盛り上がり、沼津近くまでじじーさんに先導され(途中眠くて何度か追突の危機:笑)、沼津ICから帰途についたものの、すぐのSAで3時間、少し走って爆睡でお昼前に無事帰社となりました。
今年の大会も終わったし、、、さ、来年に向けて練習だ〜!(ってそんな人じゃあアリマセン:笑)

オマケその1
私は、いわゆるトーナメンターでもグレ師でもありません。
五目釣り師の私が大会に参加するのは
1.初めての場所でも抽選により公平な磯上がりが期待出来る
2.全体的な釣果が把握出来るので自分がどの程度なんか測れる。(と思う)
3.一緒に上がる人は私より上手であろうから技術の吸収が期待出来る。(出来たらね♪)
4.あわよくば決勝進出!!(運だけでもないでしょうが)

こんなトコです。
以前は釣具屋の大会、スポーツ新聞社、マルキュー、ダイワと結構出ましたが、分かった事は、1.検量参加はメジャーで約2割、人数少ない草レースでも多くて3割。
って事は募集人数多過ぎ!
2.串本大島での大会に3回参加したけど優勝磯は同じ。
って事は「釣る人は釣るじゃあ無く釣れるトコは釣れる」
今では地元の釣具屋の大会、そして規定サイズが一番大きく、最も公平なルールを採用と思われるグレマスターズのみ出ています。
(普段のリリースサイズ以下も一杯キープせなアカン大会には何の魅力も感じません。)
でも、自分のクジ運は最低なんで「釣りが出来ず」検量に参加したのは前回の地区予選が初めてです。
釣りは腕以上に運の要素が大きい遊びやと思います。
皆さんも腕試しじゃ無く運試し、如何ですか?

オマケその2
ここ3回の釣行、納竿間際で盛り上がってますが、決して筆者の演出ではアリマセン(笑)
私は、いつでもどこでも最後の最後まで粘りますが、やはり、気の入れ方が違ってた様な気がします。
終わった後の疲れが違うもん!
次回からは「もっとボーズを楽しもう!!」に戻りマース♪


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