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 上野山さんからのリポート
 「二木島合宿二日目、口太の54cm

  二木島 (三重県)
   2010/05/30

 


二木島合宿2日目です。
念のために昨日の釣果を整理しますと次のようになります。
K君 グレ43cm 30cm前後3枚ほど放流 寺島
下山さん グレ41cm 30−38cm4枚 中ノ島
ゆたきち師匠 マダイ65cm 1枚 グレ30cm前後4枚 中ノ島
私 グレ45cm 1枚  30cm前後2枚放流 寺島

こういうわけで、それぞれグレは釣っています。
4人中3人が40cmオーバーのグレを釣り上げています。
この釣果でしたらグレ爆釣といってもいいかもしれませんね。

昨日は港に戻った後は、熊野で銭湯に入り、食事をしてジャスコで買い物をして二木島に戻ってきたのは10時ごろです。
私は帰ってくるとさっそく大広間に布団をひいて寝ました。
朝の出船は4時30分ということですので3時過ぎには起きなくてはなりません。
3時前に誰かの大いびきで目が覚めました。
目を覚ましますと大広間には私を入れて3人寝ており、座敷では一人だけ寝ています。
大いびきの主は下山さんでしたが、大広間の反対側で寝ていたためか私は3時まで熟睡することが出来ました。
大広間のもう一人はY君です。
最初は座敷でK君と寝ていたのですがK君のいびきがひどくて大広間に非難してきたということです。
「あまり眠れませんでした」というY君にK君が「それはマダイを釣って興奮していたからですよ」といっていましたが、案外そうかもしれません。

私は昨日食べ残したジャスコで買った98円のアンパンを朝食代わりにしました。
ゆっくりと仕度をして荷物をゆたきち号に積み込みます。
昨日出発のときに念のためにハードクーラーを2個持ってきたのが役に立ちました。
K君の大きいほうのクーラーにマダイを入れて、Y君のクーラーにグレを詰め込みます。
氷が解けないようにクーラーは宿泊所に置いていくことにしました。
出発前に天気予報をチェックしていたK君が「これは波が出ますよ。東の風が吹きます。
予報では波は1.5mのち2mということです。私は湾内磯のガマノクチでもいいですよ」といいます。
「そんなに波がでるのなら、K君と下山さんがガマノクチ、私とY君が松の下に上がりますか」と私は提案しました。
取りあえずその線で行くことにして、今日のお客さんの数を見て4人で上がれそうなら「べンテン」にでも上がりましょうということになりました。

港に行き渡船場でイスに座って待っておりますと次々に釣り人がやってきます。
4時15分ごろには18人ほどになりました。
底物狙いの釣り人も2人いるようです。
Y君が「私と下山さんはやはり沖磯がいいので、K君は一人でガマノクチ、上野山さんは一人で松の下でもいいですか」と聞いてきます。
私は昨日竿の穂先を折っていましたので予備竿のグレスペシャル2号1本しかありません。
今日もまた竿を折ったときのことを考えてY君と一緒に沖磯に行くことにしました。
やがて4時30分になり出船となりました。
私は少し肌寒かったのでカッパの上着を着ていました。

船はガマノクチに来ましたがかなり大きなサラシが広がっています。
ウネリもかなりあり船が揺れます。
ここにはK君が一人で下りました。
「次、松の下おるか」と船長が言いますが誰も手を上げません。
船は外海に出ますが、かなりのウネリです。
寺島の表側は波をかぶっていて釣はできません。
「ホーロク」と「タイラ」に2名ずつ釣り人を下ろし「イガミヤド」に向かいますがここも着けられません。
「ここは3人で松の下に上がりましょう」ということになりY君が船長に松の下に着けてくれるように頼みます。

ウネリは2m近くあるようです。
船がウネリを横切るときは転覆しないかと心配しました。
横揺れのためか少し気分が悪くなりそうでした。
引き返した船は「ベンテン」に底物狙いの釣り人2名を下ろしますが、このすごい波では釣りにくいのではないかと思います。
松の下に向かった船はかなり上下しますが先に下山さんとY君が下りて荷物を受け渡しします。
やはり波のあるときには、荷物の数は竿袋と磯クーラーの2個が限度だなと思いました。
なんとか無事に船着きに荷物を上げますと下山さんとY君は先のほうで釣るということになりました。
私はそのまま船着きで竿を出します。
ここは4年前の6月に60cmの巨大チヌを釣って放流した場所です。
「松の下」に上がるのはそのとき以来で2回目です。
また、巨大チヌが釣れたらどうしようかとも思いました。
もし釣れても当然リリースしますが。

      渡礁後の「松の下」で海の状況を見る下山さんとY君  大自然の中で気合が入ります

「松の下」の船着は釣りやすい磯で比較的平らで道具を置く場所は充分にあります。
潮が引いてしまいますとタモを入れるのに少し磯を下りなくてはならないので、それが一人では不便なところです。
いつものようにボイルを撒きながら仕掛けを作ります。
竿はグレスペシャル2号に道糸は3号で10mほど切って使いました。
ハリスですが、今日は3号にしました。
ハリスを2ヒロ取り、円錐ウキの3Bを1ヒロ遊動にします。
ガンダマの3Bをサルカンの下にうち、ハリはスーパーボイルグレ8号を使いました。
私の仕掛けの用意が出来たころに、下山さんが向こうではサラシがきつくて二人で竿を出すのは難しいので船着の少し下に下りて釣るということで戻ってきました。

下山さんが下に下りて仕掛けを作っているうちに仕掛けを足元に落とします。
足元の潮はゆっくりと先端に向かって流れているようです。
サラシに押されるウキを引き戻してしばらくして仕掛けがなじんだときにウキがゆっくり沈みます。
軽く合わせますと、小さいですが魚が掛かっています。
浮いてきましたのは31cmほどのグレです。
向こうから見ていたY君が「もう釣ったんですか」と声を掛けてきます。
自分で掬おうとしましたがタモが届きにくいので下山さんに掬ってもらいました。
釣った魚は下山さんの活かしバッカンに入れさせていただきました。
2投目もウキが入り今度は34cmほどのグレが釣れました。
これは入れ食いかと思いました。
取りあえず私はグレ2匹をキープしました。
ふと横を見ますとY君が自分でタモを入れています。
これは40cm以上ありそうなグレです。
下で釣っていた下山さんの竿も曲がります。
時合が来ているのか皆さんアタリがあるようです。

                朝の時合に魚をかけた下山さん これはイズスミでした

その後はグレのサイズが小さくなり25,6cmのグレが釣れてきます。
これは全て放流です。
昨日寺島に乗ったときはエサがなかなか取られませんでしたが、今日は30cmまでのグレが入れ食い状態です。

6時過ぎになり、下山さんが、はいていた靴が波でぬれて気持ち悪いといって下から上がってきました。
下山さんは私の横に座って磯靴を脱いで靴下を絞っています。
そのとき足元に落としたウキが入りました。
合わせますと一気に海底に向かって走るすごい引きです。
ブレーキを緩めて糸を出しますがこの一気の引きはグレではないと思いました。
「この引きはグレではないと思います」と下山さんに言ってやり取りをはじめました。
魚は左にもぐったかと思うと正面にはしります。

私は4年前に釣ったような巨大チヌがまたもや掛かったのではないかと思いました。
なんせ、足元で道糸がそう出ていない状態で掛かりましたので最初の引きは強烈でした。
ただ、3ヒロのウキ下でやっていましたので、糸を出す余地はありました。
下山さんもグレではないと思いのんびりと靴下を絞っていました。
やり取りしているうちにだんだん道糸が巻けるようになり、やがてウキが見えてきました。
竿を起こすと海から上がってきたのは薄黒い巨大なグレです。
その姿を見て「ウワ、大きなグレや」と私も下山さんも同時に叫びました。
こうなると下山さんに掬ってほしいのですが、グレではないと思って見ていた下山さんはまだ片方しか靴をはいていません。

いったん浮上したグレはまた力強くもぐります。
ここで引っ張りあいをしてはイカンと私は再びブレーキを緩めて糸を出しますが、心の中では「下山さんはやく靴をはいてくれ。頼むからはやくしてくれ」と訴えていました。
私にとって下山さんが靴をはくまでの1分ほどは1年間ほどに長く感じられました。
靴をはいた下山さんがタモを持って磯を下りる間もグレは足元にもぐりこもうとして竿を引っ張り込みます。
強く引き込むときは少しブレーキを緩め、巻けるときは巻いてやり取りをしていますとやがてグレはイヤイヤながらといった感じで浮いてきました。

浮いてきたグレは、今度はサラシに押されて下山さんの差し出すタモにうまく入りません。
45cmのタモ枠が小さく見えます。
2回ほどタモ入れをやり直してグレをなんとかタモの中に誘導しました。
隣から見ていたY君が「グレですか。50cmですか」と聞いてきます。
私は「50cmあると思います」と答えました。
私は途中までグレと思っていなかったのでいつもどおりのやり取りが出来たと思います。
姿を見てからもそうあせらずに緊張もせずに釣り上げることができたのは、場数を踏んで少しは磯釣りの経験を積んだからかなと思いました。
私も少しはベテランの域に入ってきたかもしれません。

釣り上げたグレは私の磯クーラーに海水を入れて、下山さんのブクブクを借りて活かしておきました。
グレは私の見た感じでは55cmほどあるように感じました。
とても下山さんの40cmの活かしバッカンには入りませんでした。
仕掛けを直していますとY君が、向こうの波がきついということで船着に引っ越してきました。
すでに40cmオーバーのグレを釣っているY君は「私はゆっくり移動します」といって竿やらバッカンを少しずつ運んでいます。

ようやく仕度ができたY君が私の横で3投ほどしたときに「アッ来ました」といって竿を曲げました。
私も見ていてそう大きくは無いだろうと思いましたが、浮いてきたのは40cmオーバーのグレです。
これは下山さんがタモを入れて取り込みました。
これで、ここまでにY君が釣り上げたのは41cmと43cmのグレです。
「引っ越してきてすぐ釣ってしまってえらいすみません」とY君は言っていますが、顔は言葉とは裏腹に満面の笑みです。

時刻は9時前ですが下山さんはまだキープの魚を釣っていないので「朝から20匹近くはグレを釣っているのに何で私には大型が来ないの」と思っていることでしょう。
さらにY君からは何の気なしに「40cmオーバーのグレでも昨日のマダイと比べると大して引きませんわ」と憎らしい発言まで出ます。
2日連続で魚を釣り上げたY君はいつものボヤキ状態とは逆の「軽い躁状態」に陥っているのではないかと危ぶまれました。

私は仕掛けを直すついでに何の気なしに磯クーラーの中のグレを見てみましたらブクブクのスイッチがオフになっていてグレは死んでいました。
これは一大事と思いグレを氷で冷やすことにしました。
幸いまだ9時前ですので死んでからそう時間はたっていません。
魚を出したときに測ってみましたら54cmほどありました。

                 朝9時に測ったグレ このときは54cmほどあった

死んでしまったものはしょうがないので、グレは下山さんの氷を入れた磯クーラーに移しました。
このときグレはもう硬直していました。
どうでしょうか、活かしていたら55cm近くはあったかもしれませんね。

時刻は9時になりますが、まだ弁当船は来ません。
「これは撤収ということで弁当船が来ないのですかね」とY君が言います。
風もますます強まり足元にも大波が打ち寄せます。
しかし9時30分ごろには大波をかき分けて弁当船がやって来ました。
「釣れたか」と船長が聞きますので「50のグレです」とY君が答えます。
「それはよかったな。ここは安全やけど用心して釣りな」といって船は遠ざかります。
私とY君はもう充分に釣ったということで撤収でもよかったのですが、なんとか最後まで釣ることができるようです。

Y君と私はさっそくあたたかいうちに弁当を食べます。
少し雨にもあたったので弁当についていた熱いお茶がうれしかったです。
磯に座って弁当を食べながら「40cmのグレ2匹釣ってこんなに余裕の気持ちで弁当食べるのは初めてです」とY君が言います。
私もこれには同感でした。
「ホンマですね。もう帰ってもいいくらいですね」と私も相槌を打ちます。
我々が余裕をかまして弁当をぱくついていると、たまりかねた下山さんもいっしょに弁当を食べ始めました。
「グレが釣れているというのに弁当食べていていいんですか」と下山さんが言いますが、
我々はこれでもう充分満足といったところでした。

  巨大グレを持つ私 4年前の前回は巨大チヌ この場所でワールドカップの年毎に大型魚を釣っている

その後はますます風が強くなりお互いの仕掛けが絡まるので私とY君は交互に休憩をしながら釣りをしました。
沖を見ますと白波が立っていますので、沖磯に乗った釣り人は釣りにならなかったのではないかと思います。
ところで下山さんはといいますと、私やY君が大きいグレを釣っている間も釣れてくるのは30cm前後のグレばかりでずっと釣っては放流の繰り返しです。

                     こんなんばっかり釣れると下山さん

私が竿を出して足元を釣っていますとかなり引く魚が掛かりました。
しかし竿の先をたたきます。
これは、40cmほどのアイゴでした。
下山さんに掬ってもらった後でハリをはずして放流します。
その後、また足元でウキが入りますが、このときは合わせると同時にパシッという音を立てて道糸から切れてしまいました。
そうものすごい引きでもなかったので、道糸が傷ついていたのではないかと思われます。
大型を釣った後はハリス、道糸を点検してくくり直さないとだめですね。
なぜか下山さんはずっと30cm前後のグレばかりで、私には大型の魚が掛かります。

                          釣れたアイゴ40cm

「もう今日は、グレはいいですわ。たとえ50cmが来ても放流します。2匹もいりませんからね。40cmなんか軽く放流やね」と私がうそぶきますと、Y君は「エー、ホンマに放流するんですか」と言った後で、「私にも50センチ、50センチのグレ、50センチのグレ」と節をつけて歌いながら仕掛けを投入します。
これはホンマにY君は躁状態に陥ったと思いました。
下山さんはコッパグレを釣った写真を取られたり、横で歌われたりと迷惑なことこのうえなかったと思います。
歌とボヤキとどちらが迷惑かと考えましたが、横で釣っている分にはどちらも迷惑ですね。
まあ、ぐれねっとの管理人として我々を相手にせずに余裕を持って釣っていたように思えました。
普段釣れない二人組みが、たまたま二人そろって釣れたのですから、磯の上で大騒ぎもするものでしょう。
強風の中で2号の竿を振り続けていたこともあり、11時頃になり私は疲れてきて眠くなりましたので少し磯の上で寝ました。
寝るといってもそうスペースは無いので、磯クーラーの間に挟まって体育座りのような体勢で寝ました。

目を覚ましますと12時ごろです。
「どうですか」と聞きますとあれからエサが残ってくるということです。
「タナが深くなったのかもしれません」と下山さんが言います。
私はスーパードングリの3Bのウキで釣っていましたが足元以外は風に押されて釣りようがありません。
再開して1投目はエサが付いてきます。
何投かするうちに、ウキが風で押されなくなりました。
潮が風に向かって動き出してウキが押されなくなったのだと思います。
すると、ウキが押さえ込まれてアワセを入れますと30cmほどのグレが釣れました。

再び時合が到来しました。
次に足元に落としたウキが入りましたので軽く合わせましたら今度は強烈な引きです。
これは耐えられると思い引き合いをしているうちにまた道糸から切れてしまいました。
今日2度目の高切れです。
しかしなぜか大物のアタリは私にしか来ません。
下山さんとはウキがヒッツキそうな感じで釣っているので不思議です。
仕掛けを一から作り直しますが、横風が強いので私は1号ウキに丸玉1号のオモリの仕掛けにしました。
この1号のウキですと固定仕掛けを使っている下山さんのウキの5倍ほどの大きさです。
何回か仕掛けを投入してみてどうもなじんでいないようなので、ハリの10cmほど上にBのオモリをかみつけました。
足元にマキエを打って、ドボンといった感じで仕掛けを投入します。
仕掛けがなじんだ頃にスーとウキが入ります。
これは34cmほどのグレでしたが抜き上げて放流しました。

同じようにして足元に仕掛けを入れますとまたウキが入ります。
合わせますと今度はいい引きで竿を絞ります。
かなり引きますが、相手はそう大物ではありません。
上がってきたのは38cmほどのヘダイでした。
これも下山さんにタモ入れしてもらいました。
ヘダイはチヌと似ていますが尾鰭が大きいためかチヌよりはよく引きますね。
これもハリをはずして放流します。

「下山さん、今日は掬ってもらってばかりで悪いですね」といいましたら「昨日はゆたきちさんのマダイも掬っていますし、今日は上野山さんの大グレも掬っています。ゆたきちさんの40cmのグレも掬っています。私は魚を掬うばかりです」といいます。
私には、語り口が少し哀愁を帯びているように感じられました。
「ホンマヤ、下山さん、今回は救いの神ならぬ掬いの神やね」と私はジョークを言いましたが下山さんは苦笑いをするだけでした。

                       ヘダイ よく引きました

その後はコッパグレのアタリしかなくなりました。
終了間際の1時40分ごろまで下山さんは竿を出していましたが最後まで40cmオーバーのグレは釣れませんでした。
2時になり我々は迎えにきた帰りの船に乗り込みましたが、人数を数えてみましたら4,5人の方はこの強風のなか、通しで夕方まで釣られるようでした。
ガマノクチに上がったK君に聞きましたらエサ取がすごいので遠投して30cmから38cmのグレを5枚釣ったということでした。

松の下の3人の釣果です。
私がグレ31,34,54cm(9時時点の大きさです)尾長グレ30cm1匹、30cm前後10匹ほど放流アイゴ40cm放流、ヘダイ38cm放流。
Y君グレ41,43cm,30cm前後10匹ほど放流。
下山さん25から32cm前後30匹以上放流して持ち帰り無し。
まあグレ爆釣と言ってもいいのではないでしょうか。
もし仮にスポーツ新聞に書くとすれば「松の下3人でグレ25から34cm60枚、40から54cm3枚、アイゴ40cm1枚、ヘダイ38cm1枚」ということになります。
この書き方ではグレ大爆釣ということで釣り人が押し寄せそうですね。

港に帰って私の釣り上げましたグレを船長が測りましたら52.5cmということです。
朝9時に測ってから5時間氷に当てていたので縮んだのは仕方がありませんね。
船長の奥さんには報知新聞に載せるということで名前やら住所を書かされてしまいました。
これで、私の釣ったグレの公式記録は52.5cmということになりました。
K君は湾を挟んで向かい側で釣っていましたがずっと雨が降って寒かったということです。
我々の場所は雨がたまに降る程度でしたので、そう気になりはしませんでしたが、横風が強かったので腕がだるくなりました。
Y君が船長に「船長、昨日松の下は釣れるぞといっていましたがその通りでした」といいましたら「あそこは荒れたときは釣れるんや」とブスッとして答えていました。
相変わらずアイソ無しの船長ですがそれでも釣れるのでお客さんは多いのでしょうね。

さて、釣行のたびに「次回こそ」といい続けてきましたが、私はついに50cmオーバーのクチブトグレを釣ってしまいました。
50cmオーバーのグレをいつ釣ったのかと「ぐれねっと」の釣行記を見てみましたら2003年1月に四国の沖ノ島で50cmの尾長グレを釣って以来7年ぶりです。
釣りに行かねば大物は釣れませんが、大物と出会うには運と取り込みの技術に平常心が必要だなと改めて思いました。

5月は若狭の泊で釣りました50.5cmのチヌに二木島の52.5cmのグレということで、1ヶ月間に磯釣りの代表的な上物、両方ともに50cmオーバーを釣り上げたことになります。
これはちょっと出来すぎですね。
いつも、ボーズ釣行記を楽しみにしているファンの方には申し訳ないことです。
しかし、ゆたきち師匠、私ともに「次回こそ」という思いで磯に通い続けたからこそ、神様がたまにはいい目をさせてくれたのではないでしょうか。
この後はキット反動が来て連続ボーズが続くのは目に見えております。
松の下でワールドカップの開催年ごとに大型が釣れるというジンクスになれば、次は4年後まで大型は釣れないかもしれませんね。

釣から帰った翌日、Y君からスポーツ新聞に載っているとの連絡がありましたので駅にいって新聞を買ってきました。
スポーツ新聞の釣果欄に載るのは今回が3回目です。
3回とも「ぐれねっと」の皆さんと釣りに行ったときです。
私は下山さんと知り合ってから大きいグレが釣れるようになりました。
下山さんは私と同じ磯に乗るとそう大型は釣れないという変な巡り会わせです。
よく考えてみましたら、スポーツ新聞に載ったのは口和深の「ソバツボ」、尾鷲の「寺島」、今回の二木島の「松の下」です。
3回とも全て下山さんに魚を掬ってもらっています。
やはり、私にとって下山さんは「掬いの神」ですね。
また、皆さんと楽しい釣行が出来ることを願ってこのへんで2回目の二木島合宿のレポートを終わります。

サンスイ釣具店でさらに1日氷で冷やした後で魚拓を取ってもらいましたら、拓寸は53cmで重量は2.4Kgでした。
しばらくは巨大グレを釣った感慨に浸りながら暮らしそうです。


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