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 上野山さんからのリポート
 「ウキ取パラソルが唯一の釣果」

  熊野 (三重県)
   2014/07/20、21

 


7月20,21日と暑い中、ゆたきちさん(以下Y君)と熊野に釣行いたしました。
なぜに、この暑い中釣行したかといいますと、Y君の掲示板仲間の釣り会が熊野、川崎渡船で開催されるということで、この会に参加するために暑い中の釣行となりました。

私とぐれねっと管理人の下山さんとY君は、昨年も今時分にこの会に参加しております。
昨年は下山さんが40cmほどの石鯛やイサキ、グレを釣って優勝しております。
あれから早いもので、1年はあっという間に立ちますね。

Y君からは事前に相談があり、「前日に半夜釣りをして、翌日は釣り会の午前の釣りをすれば、ほぼ通しの料金で2か所の釣り場でできることになりますよ」と相変わらずの節約オヤジらしい発言です。
私もガソリンも高騰し、高速料金も上がって交通費がかかるので、三重まで行くのでしたら、いっそ2回釣りをしたほうがよいのではないかと思いました。
結局、相談の結果、初日半夜釣り、2日目は釣り会での朝釣りと決まりました。

釣り場は、釣りをした後の移動が楽なように、初日も熊野の川崎渡船にお世話になることとしました。
私は熊野には2回釣行していますがグレは1匹も釣っておりません。
Y君も何度も行っているようですがグレは釣れないようで「熊野には何度行って、どこの磯に乗ったか、よくは覚えていません。グレを釣った記憶はありません。よほどイヤな記憶なので自分で消去しているかもしれません」
と数々の熊野でのボーズのニガイ記憶を忘れ去っているようです。
そんなY君ですので、よくも1日目に熊野を選んだものだと思います。

さて、我々は朝の6時に大津を出て、熊野には10時前には到着してしまいました。
20日の半夜のお客さんは我々を入れて6人です。
船に乗り込みますとY君は船頭さんに「マブリカは苦手ですので、それ以外の磯でお願いします」と懇願しています。
我々はY君の願いが聞き入れられて「ハカタ」という横に長い磯に下りることができました。
この場所で釣っていた、入れ違いに帰る方に聞きますとカゴで20匹近くの魚を釣ったそうです。
これは、今日は釣れるのではないかと思ってしまいます。

今日の仕掛けです。
竿は友人から譲っていただきました、がまかつの競技グレの1.5号に道糸、ハリスともに4号です。
4Bのウキにハリスは2ヒロ取り、ハリはスーパーボイルグレの8号とします。
ウキ下はイサキ狙いということで3ヒロからスタートしました。
Y君は事前の情報から浅いタナでやるようで、ウキ下は2ヒロ弱のようです。

 
               ハカタの船付

潮は左に流れますので潮にウキを乗せて流しますがすぐにエサを取られます。
数投してウキが入りましたので、合わせますとかなり引きますが竿をたたく引きです。
これは久しぶりのサンノジです。

 
                   久しぶりのサンノジ 

私は、まあ手ごたえのある魚が釣れましたので満足でした。
その後、サンノジが3枚ほど続けて釣れて、強烈な引きで息が切れそうになります。
サンノジに交じって30cmほどのアイゴも釣れてきます。
その後、ウキが入りましたが、合わせが少し遅れて根に持ち込まれて、やり取りに時間がかかり4号を切られてしまいました。
初めて使う竿では、やはり勝手が違ってもたもたしてしまいます。


左隣のY君は手のひらほどのグレを釣り上げています。
やがて私の右隣に移動したY君はサンノジに切られたりアイゴを釣ったりしています。
「ハリス何号でやっているの」と聞きますと2.5号とのことです。
私は昨年下山さんが優勝した仕掛けと同じ4号通しで臨みました。
これでも、先ほどは後手になり切られてしまいました。


私もアイゴやフエフキダイの子供やチビカマス、アオコ、トビウオ、カワハギなどいろんな魚が釣れますが、本命のイサキ、グレは釣れません。
オットこう書いていますともう7目も釣っていますね。
Y君に外道オヤジと言われそうです。
いろんな魚は釣れてアタリもあるという状態は3時ごろまで続きましたが、4時前頃からアタリが無くなりました。
私は1号のウキに替えてウキ下4ヒロで沖を狙ってみました。
3投ほどしたところでウキが入り20cmほどのイサキが釣れました。
Y君が今日の宴会のオカズにするというので、この魚は持って帰ることにしました。
しばらくして同じサイズが釣れますが後が続きません。
ウキ下を深くしたり、浅くしたり、沖に投げたり足元に投げたりしているうちに終了の6時となってしまいました。
結局、この日は二人ともグレボーズ、持ち帰った魚はイサキ20cm2匹に、私が釣った20cm弱ほどのカワハギが2匹という超貧果でした。
帰りの船で他の2組の方に聞いてみますと、2組とも40cmほどのグレを釣っているようです。
これは腕が悪いのか、釣り方が違うのか、なんなのでしょうか。
「やっぱり熊野はアカンですわ。こんなことなら梶賀にしとけばよかったですかねー」とY君の恒例のボヤキが出ます。

我々は港に戻って、熊野の銭湯に入り、宴会で楽しくお酒をいただきました。
昨年一緒に磯に乗った方からは、昨年は知らずにメイチダイを放流してしまったので、「上野山さん、今年は魚を持って帰ってくださいよ」と言われます。
今年もメイチダイが釣れるとよいのですが、昨日の貧果では見通しが暗そうです。

今年は釣り会には12人集まったそうで、磯に上がる順番をクジで決めます。
Y君は5番で私は6番です。
これではまた二人で撃沈かと思います。
私は朝3時に起きましたので疲れもあり10時過ぎには寝てしまいました。
翌日は3時過ぎに起きて、熊野の釣具屋さんで氷を買って港に行きます。
出船は4時半ごろのようです。

船には我々12名のほか4名ほどの一般のお客さんが乗り込みます。
やがて港を出た船はもう1艘の船と激しい競争をします。
もう1艘の船には10名ほどの釣り人が乗っています。
船は地方の磯に2名の一般の釣り人を下したあと、われわれが昨日乗った「ハカタ」にカゴ釣りをするというK君を下して、ナントY君の大苦手なマブリカ方向に向かいます。

まず船は「土合」でクジの2,3番の方を下して、次の「丸王子」が4,5番となりました。
5番のY君は「私と一緒ではボーズでっせ」と4番の方に声をかけて、最初からテンション低く暗い感じで「丸王子」に上がりました。
もしかするとY君の記憶の片隅にある、マブリカでのボーズの経験がよみがえってきているのかもしれません。
でも、あとでガイドブックを見ますとここはマブリカの1級磯のようです。

次は私の番で「マブリカ東」に大阪のK君と上がりました。
ここは乗ってみると、船から見るよりは釣りやすそうな磯です。
渡船から見たときは、前下がりのやりにくそうな磯でしたが、あがってみましたら上の平らな所に荷物を置くことができますし、意外と広い磯でした。
磯に乗ってすぐは、風が港のほうから吹いてくるので少し肌寒いような感じでした。
磯は先端が波に洗われてサラシが出ています。
私は昨日と同じ4号通しの仕掛けを使い、ウキ下2ヒロ半ほどで始めました。
先に竿を出していたK君が「あっという間にウキが右に流れます。どうやって釣ったらいいのでしょうか」といいます。
K君にタナを聞きますと「3ヒロ少しです」ということです。
私も仕掛けを入れますとあっという間にウキが右に流れます。

磯を歩いてみますと上のほうに釣りをした跡があります。
ここからですと、少し潮の裏側になるので、際を狙えば釣りになるのではないでしょうか。
そのことを言いますとK君は上から釣るといって引っ越しました。

 
                      マブリカ東で竿を出すK君。

しばらくして、「魚が掛かりました。なにか赤い魚ですが」という声で振り向きますとK君に魚が掛かっています。
タモを持って磯を降りて掬いますと、魚の斑点からこれはキジハタではないかと思います。
魚は30cmほどでした。
「ガシラかと思いましたがこれはキジハタだと思います。食べるとおいしいですよ」と声をかけます。

私のウキはすぐに右に流れるので、ハリスにがん玉2個をかみつけて早くエサが沈むようにします。
目の前のサラシを過ぎてウキが入ります。
弱い引きで釣れたのは昨日も釣れたフエフキダイの子供です。
10cmほどの魚が8号の針をほうばって上がってきます。
どこに投げてもこれが釣れてきます。
足元はこの魚ばかりで駄目だろうと、遠投することにします。
ただマキエが届かないので、偶然そこにいる魚しか釣ることはできないかもしれません。

しかし竿3,4本先にウキを投げてもすぐにエサは取られてしまいます。
足元で浅いウキ下でフエフキダイを釣りながら、大物が来るまで打ち返し続けるか、万が一の遭遇を期待して深めのタナで沖を釣るか迷うところです。

私にはなにも釣れないまま9時過ぎになり、弁当船がやってきます。
弁当を受け取って「どうや」と言われて「あきません」と答えます。
今まで、この会話は何度交わしたことか「デジャブ」のようにこのシーンがよみがえります。
いったい、私は今まで弁当船までに釣ったことはあったのでしょうか??
私も苦い記憶が多すぎて、Y君のように各地で釣りをしてボーズだったことを忘れているのでしょうか。

K君と二人で弁当を食べながら「普段はどこに釣りに行くのとか、年に何回くらい釣りに行くのか」という話をします。
K君の道具が新品のようにきれいですし、竿も最新のアテンダーを使っているようなので「道具にこだわって、すごく釣りが好きな方なのですね」と言いましたら「年に3回ほどしか釣りに行けないので、せめて道具だけでも自分の気に入った物を揃えたいので、こういう道具立てになっているのです」という話です。
まあ、人それぞれ、釣りに対していろんな考え方があるものだと思いました。
私の竿は、10年以上前に買ったがまかつのレイダムとグレスペシャル、今回譲っていただいた10年ほど前の竿で済ましています。
しかし譲ってもらった競技グレのほうが、私の使っているレイダムよりもガイドの糸がらみが少ないように思えます。

その後土合で釣っていた人がやってきて話をします。
彼は、昨日もここでやっていたけれども、昼ごろまでは釣れなかった。
昼ごろからは40mほど遠投してイサキを釣ったということです。
40mもマキエが届くのですかと聞きますと、事前に集魚剤とアミエビを混ぜた、遠投用のマキエを作ってきたということでした。
昨日一緒に乗った和歌山のK君は全層釣で、昼ごろからイサキの入れ食いにあったということです。
「どんどんマキエを打って、昼からも頑張ってみてください」と彼は言います。

ここでは、沖を釣らないとダメなのかと思ってしまいます。
私は弁当を食べた後あまりに釣れないのと、昨日からの寝不足もあり30分ほど寝てしまいました。
起き上がるとK君はカン付のウキを投げています。
「なんというウキですか」と聞きますと「ボムというウキでゼロ3つです。私も全層釣りをやってみています」ということです。
このウキは自重があるようで、かなり沖まで飛んでいきます。
ですが、沖にはボイルのマキエが届かないので偶然の出会いの釣りとなってしまいます。
「エサがたまに残りますが、釣れません、2時までは長いですね」とK君が言います。
「昨日も釣りをしているのでしんどいですわ。サンノジでもいいので、何か引く魚が掛かってほしいですね」と私はK君にいいました。

昼過ぎになりようやくあと2時間となりました。
満潮が2時半ということですので、だんだんサラシが出てきました。
私の横で釣っていたK君の竿が曲がります。
これは、30cmほどのサンノジでした。
自分でタモを入れるというので私はタモを渡しました。
「よく引く魚が釣れてよかったですね」と声をかけます。
タナを聞きますと、「いま、1号のオモリの仕掛けで、2ヒロほどのタナで磯際をやっています」ということです。
その後、もう1回K君にアタリがありましたが今回はハリハズレでバラしました。
1時半になりハリスが切れたのでK君は終了することにしました。
私はK君のバラした場所で竿を出してみましたが、何にも釣れずに終了となりました。
昨日のほうがサンノジも釣れて、何か釣れそうな感じに思いました。
マブリカでは遠投の用意がないと釣りにならないのかなと思いました。

やがて、2時になり迎えの船がやってきました。
正直、私は磯からやっと帰ることができるという思いでした。
今日は、暑い中釣れなくて、難行苦行の釣りでした。
船に乗り込むY君に「熊野は好きになりましたか」と聞きましたら「あかん、ここは大嫌いです」という返事です。
Y君はどうやらボーズのようです。
港で検量をしましたら、土合に乗った釣り人が40cm弱のイサキを釣ったということで優勝です。
あと、「ハカタ」でカゴ釣りをしたK君も30cm前後のイサキを10匹ほど釣っていました。
私と一緒に乗りましたK君もアズキマス32cmで、1匹長寸の規定で3位のようでした。
宿屋では抽選会も行われ、私はカゴ釣りをしたK君の自作のウキ取パラソルをいただきました。
Y君は2mほどの万能竿をもらったようです。
いただきましたウキ取パラソルは、以前Y君と二木島に行ってウキを流した時にこれで回収しました。
使い具合がよかったものをいただいて、ありがたい限りです。
結局釣果はなかったものの、ウキ取パラソルが唯一の釣果でした。
最後に、皆さんとまた1年後の再会を約束して熊野を後にしました。

帰りの車の中ではいつものY君のボヤキを聞きながらの道中となりました。
「やっぱり熊野は釣れん、マブリカに乗った時から終わっとったわ」から始まり、「賞品は万能竿よりもスイカをもらったほうがよかったかな」、などとボヤキは止まりません。
はては、「もう磯釣りやめる」というので「いつまでですか」と聞きますと「ウーン、秋のイカ釣りまでかな」という答えですので、結局、磯釣りやめるといっても夏は釣りにいかないだけのようです。

私も1年に1回開催されるこの会に、2回目の参加ですので、会の方とも話すこともあり、だんだんなじんできました。
皆様が無事で健康に1年を過ごして、また来年会えることを楽しみにしたいと思いました。
では、この辺で熊野ボーズ釣行記を終わります。
また、皆様と会えることを楽しみにして。
次はグレを釣った釣行記を書きたいものです。

 
 賞品でいただいたK君自作のウキ取パラソル


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