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 上野山さんからのリポート
 「思わぬオナガグレが釣れた

  越前 鮎川の地磯 (福井県)
   2021/06/01

 


6月1日はサンスイ釣具店ご主人M君と昨年に続き夜の真鯛釣りに行きました。

M君とは午後4時に店で待ち合わせをいたします。
目指す釣場は昨年も行った左右(そう)の地磯です。
ここは途中に波の来る低いところを歩かなくてはいけないので、波のない日を選んでの釣行です。
左右では昨年は私が38cmの真鯛を1匹、M君は45cmほどの真鯛を2匹釣っています。

我々は4時に店を出ました。
夜8時ごろには帰ろうということで、エサは生のオキアミ1枚ずつとLLのサシエです。
M君の運転で越前町に向かいます。

河野海岸に入りますと磯際に沖から赤潮が流れてきています。
赤潮は長く帯状になっています。
左右でも赤潮が出ていないか心配です。

道は越前町の海沿いの曲がりくねった細いところを通ります。
道が細くて観光バスがすれ違いできない場所もあります。
昔は冬のカニのシーズンにバスの後に着くと、思わぬ時間が掛かったりしたものです。
しかし、コロナの感染拡大によるGoToトラベル停止後は、ほとんど県外からのお客さんはいないようです。

途中、道沿いに点在するホテルや民宿は、平日ということもあり、どこも営業している様子がありません。
以前、宴会で泊まったことのある海沿いのホテルは解体して更地になっています。
道ぞいに点々とある、廃業して草が生えている建物を見ると、コロナ以前から観光地の宿泊施設は厳しかったのに、コロナの感染症の拡大が追い打ちをかけたような状態になっているのではないでしょうか。
もしかすると、都会から大勢の観光客がバスに乗ってやってくるような時代は終わったのかもしれません。
コロナ終息後に、また町に活気が戻ってくることを願わずにはいられません。

さて我々は玉川を越えて左右にやってきましたが、海は思っていた以上にウネリがあります。河野周辺では、ほとんどベタ凪でしたが、越前岬を超えると急に北からのウネリが当たるようです。
「これでは途中の低いところを渡るのは厳しいかもしれないな。場所を替えましょう」とM君が言います。
M君は越前方面の地磯に詳しいので、私は任せるしかありません。

我々は20分ほど車で走ったところの鮎川の地磯で竿を出すことにしました。
「ここで真鯛を釣ったことはあるのですか」とM君に聞きますと「ここでは、夜釣りはしたことがないです。昼に40cmほどの真鯛を釣ったことはあります」ということです。

ここは左右の地磯に比べますと、岩を横に伝って移動するような場所がないので安全です。
オキアミと磯クーラーの荷物をM君が背負子で持ってくれましたので、私は二人分の道具を入れた竿袋を持って出発です。
M君は暑くなりそうということで半袖です。
私はシャツ1枚の軽装で磯を歩きました。
デコボコの岩の間を10分ほど歩きますと釣り場に着きます。
左右の釣り場から見ますとずいぶん楽な場所です。

今日の仕掛です
竿はアテンダーの2号、道糸4号にハリスは3.5号2ヒロ、ハリはグレバリ10号としました。
M君手作りのケミホタルに対応した3号相当のウキを使います。
ケミホタルにガイドを付けて、道糸が絡まないようにしているところが工夫してあります。
このウキは10年ほど前にM君と夜釣りに行ったときにもらったものを、無くさないで使っているものです。
仕掛には2号のオモリと浮力調整用の4Bのオモリを付けました。

 

M君自作のウキをもらって使いました 10年たっています


釣りを開始したのは午後6時前です。
赤潮はここには流れてきていませんので釣りになります。
たまに北風が当たりますがそう気になるほどではありません。
晴れていますのでシャツ1枚で過ごせそうです。

時折北からの大きなウネリが右横から来て大きなサラシが出ます。
横からのウネリですので磯にはしぶきが上がってきません。

「好きな場所で竿を出してください」とM君が言いますので、私は磯の左側から竿を出しました。
沖に向かって右側でM君は竿を出します。

「ここには何十回も来ていますが、上野山さんの場所から竿を出したことはありません。いつも右側の沖の根に向かって釣ります。上野山さんの場所では魚を釣ったことはありません」とM君は言います。
私は足もとからサラシが出るので、直感でここがいいと思いました。
左右の地磯での真鯛釣りができないとあって、初めてのこの磯では様子見で何か釣れれば儲けものといった気持ちでした。

2投げほどしてM君が「サシエがついて上がってくる」と言っています。
横を見ますと生のオキアミがそのままハリについています。
「フグがいないので今日は釣れるかもしれませんね」とM君が言います。

私は足もとから出るサラシの先にウキを投入しますが1投目からエサを取られます。
ウキはサラシに押されて40mほど沖まで流れます。
サラシが広がりますとゆっくりと右に流れます。
何か魚が釣れそうな感じです。

時刻は6時20分になりました。
釣りを始めて30分ほどたちました。

M君が小さな魚を釣り上げていますので、エサ取りのスズメダイかと思いましたら真鯛ということです。
「本命の真鯛ですが14cmほどしかありません」と言って小さな真鯛を放流しています。
私も30mほど沖に流れたウキが沈みましたので合わせますと、弱い引きですが魚が掛かりました。
抜き上げましたのは23cmのオナガグレです。
よくもこんな小さな魚が10号のハリを咥えてきたと思います。
M君もヒラマサバリ10号ということですので、よく小さな真鯛を釣ったと思います。
私には、もう1匹同じサイズのオナガグレが掛かりました。

6時半になり30mほど沖を流れていたウキが入ります。
合わせますと何か魚が掛かりました。
竿はかなり曲がります。
ドラグが逆転するほどではありませんが、チヌで言えば45cmほどの引きです。
私は40cmくらいの真鯛が掛かったかと思いました。
M君が足もとに根が出ているので、掛かったら右側に来いと言っていたことを思いだします。 磯を右側に動いて魚を寄せますと、ウキまで見えていた魚は足もとで突っ込みます。
タモを用意してくれたM君が「オオッよく引くな」といいます。
2号の竿ですので力任せに浮かしたのはグレでした。
「オッグレやな」と言ってM君が掬ってくれました。
タモを渡してくれて「33cmほどのグレかな」とM君が言いますが、このグレはオナガグレでした。
マキエ杓のメモリで測りますと、オナガは尻びれが長いので35cmありました。
「35cmのオナガグレです」とM君に言いますと「オナガでも、今回は真鯛釣りの外道ですね」と憎まれ口を言います。

 

6時半ごろに釣れたオナガグレ35cm


このオナガはよくもまあグレバリ10号に食いついてきて、大きなウキを引き込んだものだと感心してしまいます。
私はもう1匹釣れないかと同じようなところにウキを投げますが、エサが取られるばかりです。
サラシに乗せて沖を流してもエサが取られます。

やがて太陽が水平線に隠れて夕方のゴールデンタイムになります。
二人とも「オナガグレの次は真鯛や!」と意気込みますがウキは沈みません。
M君は薄暗くなってから30cmほどのアイナメが釣れましたが、抜いてキャッチするときにハリがはずれて海に帰りました。
これを境に二人ともまったく魚が釣れずにエサが取られ続ける状態が続きます。
サラシは出ますが潮が流れていないようです。
ハリが取られませんし、チモトがギザギザにもなっていないので、エサ取りはフグではないと思っていました。

やがて8時になり、M君が「フグが釣れました。やはりエサを取っていたのはこいつです」と言ってフグを見せてくれました。
M君は「フグにハリを取られましたので終了します」といって道具を片付け始めました。
私も竿を置きました。
2時間ほどの釣りでしたが、M君はボーズ、私は35cmのオナガグレ1匹という結果でした。

車に戻って「いつもM君のガイドで釣らせてもらうね。ありがとう」といいますと「このままでは終われません。もう一度左右の地磯に挑戦します」というM君でした。

若狭の渡船では何回行っても35cmのオナガグレは釣れませんが、夕方2時間ほどの地磯の釣りでオナガグレが釣れるとは、めぐり合わせとしか言いようがないですね。
今回もワンチャンスをものにしたでしょうか。

M君はよほど悔しいのか「上野山さん、今回のオナガは外道ですよ」と車の中でも言っていました。
私は初めての場所で、思わぬオナガグレが釣れたので、優良ガイドのM君に感謝、感謝です。また、M君が左右に行くことがあればご一緒してM君のガイドで釣りをしたいものです。

次回はオナガグレと真鯛、両方釣れるとよいのですが。


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