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 上野山さんからのリポート
 「呼び寄せられるように」

  小川 (福井県)
   2004/11/23

 


11月20日は今シーズン初めて渡船で釣りに行き、久しぶりにグレの入れ食いを楽しみました。
スポーツ新聞や釣具店の釣果情報で30cm前後のグレが2,30枚釣れるというのを見て「ホンマにそんだけ釣れるんやろか。
それだけ毎日釣れたらグレがおらんようになるのでは」などと思っていたのですが、いざ自分が入れ食いを体験してみると釣る方もしんどいということがよく分かりました。

前回釣行した翌日は、腕も腰も痛くなりました。
また、指の皮もむけてザラザラになりました。
中年ですので2時間程度の釣りが疲れなくていいですね。
しかし、23日の勤労感謝の日は、またもや「呼び寄せられるように」小川に行ってしまいました。
「今日も釣りに行く」というと、鬼嫁は「あんた、釣りの翌日疲れたなんていうなら、堤防とか入れ食いにならん場所にいけばええやん」などと憎まれ口をきいてきます。
「まあ、今日はお茶でも飲みながら、ゆっくりやるわ。たくさん釣っても配るのが大変やから5,6匹釣ってくるわ」といって私は家を出ました。
小川に11時に予約を入れて少し遅れて11時に着くともう船は出ていました。
渡船屋に電話を入れますと「千島」に行くお客さんを先に乗せて出たようです。

12時前になり船が戻ってきました。
乗るのは私1人です。
「千島でタイ狙いのお客さんが多くて、先に千島にいきました。上野山さんグレでしょ。ボラが空いています」と船長が言います。
今回は船長の薦めで灯台横の「ボラグリ」に乗りました。
ここは足下から5ヒロほどある磯で、前にだらだらと下がっていて足場がそう良くありません。
たしか4,5年前に上がって足もとでグレを釣った覚えがあります。

今日は凪でほとんど波がありません。
晴れて風も弱い北風です。
仕掛けは前回の「沖のサザエ」と同じにしました。
ウキ下は3ヒロ弱で始めます。
遠投しますとタイの子やらアイゴが釣れてきます。
ウキがほとんど動かないので潮は流れていないようです。
潮が流れないためか、スズメダイがかなり沖まで出てきます。
そのうち、遠投したウキが沈み25cmほどのグレが釣れましたが後が続きません。
エサ取りをかわして、うまく沖で仕掛けがなじんだなと思ってもウキが入るとタイの子です。
江村渡船の船長は「今年はタイの子が異常発生している」といっていました。

ゆっくり釣りをしようと思っていましたので、3時過ぎにハリスを張り替えるときに遊動仕掛けをやめてウキをG4に交換し、ヨウジでウキをとめてシンプルな固定仕掛けにしました。
この間も磯に座ってゆっくり仕掛けをやり直します。
ウキ下は2ヒロにつめ、ハリスも1.7号に落としました。
休憩がてら買ってきた缶コーヒーも飲みます。
いい天気の日に、貸しきりの磯で飲むコーヒーの味は格別です。
そう釣れなくても気分がのびのびします。
日本海の磯釣りは、そう大物は出ませんが渡船ものんびりしていますし、一人ひと磯といった感じで、磯取りの競争が無いのがいいですね。

エサ取りにじゃまされながらも、夕方までに25−28cmのグレを4匹釣りました。
船長が「ここは、日が落ちてからいいのが釣れるよ」と言っていましたので4時からは気合いを入れて立って釣りをしますが、釣れるのはタイの子ばかりです。
遠投してもアジが釣れたりします。
ウキが入ってからぶりするのはたぶんアジだと思われます。
夕方のいい時間帯ですがグレは釣れません。

5時前になり日が落ちて薄暗くなるとスズメダイもいなくなりました。
グレの時合いは終わったかなと思いましたが、迎えが5時過ぎですので、しつこく磯際にウキを投入しますと、ウキがスッと入ります。
合わせると、いいグレの引きです。
こらえると胴まで竿が曲がります。
浮かせてタモで掬ったのは31.5cmのグレでした。
その後は何も釣れずに5時過ぎに納竿しました。

凪で潮が流れなかったので、夕方の薄暗くなったときが良型を釣るワンチャンスだったのかもしれませんね。
帰りに「沖のサザエ」に乗った方に聞きますと、やはりグレは釣れているようです。
家に買って道具を洗い、夕食には鬼嫁がつくったコリコリのグレの刺身を食べました。

         本日の釣果25−28cm4枚、31.5cm1枚


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