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 上野山さんからのリポート
 「まだツキはあるかも」

  泊 (福井県)
   2023/04/05

 


前回の釣行記「ワンチャンスをものにした」は300番目でした。
私は300番目の釣行記になるとは気が付かずに釣りに行っていましたので、力が入らずに釣りができたのが良かったのかもしれません。
切りのいいところで40cmのグレが釣れるとはツキもあるのでしょうか。

さかのぼって200番を見てみると、2015年の12月の音海での釣りでした。
この時も大きくはありませんがグレを釣っています。
8年間でようやく100番進むということは、次の400番目は8年後の2031年でしょうか。
あと8年磯釣りができるかどうかは何ともわからないですね。

春のシーズン最初の釣でグレが釣れましたので、1週間後の4月5日にまた私は泊に行きました。
前日に大谷渡船に電話しますと「もう15人聞いているので、奥の磯には下りられんで。手前の磯でよかったら来てください」といいます。

なぜに平日に15人も集まったかといいますと、5日の水曜日は南風で釣りができますが、その後は木曜日から日曜日まで波が出て船が出られないということがあります。
皆さん、今しかないという感じで平日に釣りに行くようです。
私もその一人ですが。
とりあえず私は電話で予約を入れました。

一番船は4月から30分早くなり5時半です。
予約客がそろえば船は出ますので、5時には到着しなければなりません。
サンスイ釣り具には3時半に餌をとりに行くので、店の前に箱に入れて出しておくように頼みました。

4月5日は朝の2時半に起きました。
南風ですので先週のような放射冷却はなく気温は10度ほどあるようです。

3時に家を出て、コンビニで昼食とコーヒーを買いサンスイ釣り具に行きます。
車のヘッドライトをつけて、一人で暗いサンスイ釣り具店の前でマキ餌を混ぜます。
この姿は巡回しているパトカーがいたら声を掛けられそうな状況ですね。

まき餌を作って車の中でコーヒーを飲んで少し休憩をします。
3時半になり私は泊に向かって出発しました。

4時半ごろに泊につきましたがまだ人数はそろっていないようです。
もう船長が出ているので挨拶します。

船長と今日乗る磯について相談して、蘇洞門(そとも)の門の鼻に下りることにしました。
70歳くらいの方がその手前の「アゴ越え」という磯に下りますので、私は2番目になるということです。
この渡船屋さんは船に乗る前に相談して磯が決まりますので、気が楽ですね。

さて船は予定の5時半より10分ほど早く10人の釣り人を乗せて港を出ました。
天気は曇りで、午前中は弱い南風、午後から南風が強まるということでした。

門の鼻は何か所か釣る場所があるのですが、私は先端が平らになった場所で竿を出すことにしました。

今日の仕掛けは前回と同じです。
先ず、ウキは3Bで始めます。
釣りをする前にハリの代わりに1号のオモリをつけて深さを測ります。
この場所の足もとはタナが出ていて4ヒロほど、10mほど先は竿2本ほどの深さです。

マキエを足元に打ちますが、ほとんど流れません。
磯研の方は右に流れると釣れるといっていましたが、かすかに左に流れているようです。

ウキ下は竿1本半で始めましたが1投目からエサがありません。
足もとに打ったマキエには数匹のフグが近寄ってきます。
ウキはゆっくりと左に流れているようですが、ほとんど動かないような感じです。
これではフグに餌をとられるばかりと思いました。

8時を過ぎてようやくウキが流れ出しましたが、この時までにハリは6本ほどフグに取られました。
着けエサがついて上がってきたことは1回もありません。

左に流れたウキがゆっくりと入ります。
スズメダイがエサを引っ張っているような感じです。
合わせますと魚が掛かっていますが、あまり引きません。
上がってきたのは28cmほどのカンダイの子供です。

 

8時過ぎに釣れたカンダイ


ようやくウキが入ったと思いましたらカンダイでしたが、とりあえず魚が釣れました。
カンダイはハリをはずして放流しました。
同じようなところにウキを投入しますが、その後はエサがとられるか、ハリをとられるかです。

9時過ぎになり潮が変わって右に流れだしました。
磯研の方が言っていた釣れる潮です。
現金なもので、潮が流れ始めると足元でウキが入り31cmのグレが釣れました。

しかしその後が続きません。
同じ場所にウキを入れてもフグが釣れてきます。

 

今日初めて釣れたグレ31cm


グレはマグレで1匹釣れたという感じです。
その後もフグにハリを取られながらも釣りを続けますが、一度も付けエサがついて上がってきません。
私はタナを浅くしたり深くしたりしましたが、結果は変わりません。

ベタ凪ですので、4ヒロくらいですと落ちていくハリにつけたボイルが、かなり底までうっすらと見えます。
こんな状態でも浅いタナで食うことはあるのかと思いました。

30分ほどしてウキが入らないのに仕掛けを上げますとグレが釣れていました。
エサが落ちる前に食ったと思われますので、タナが深いのでしょう。
でも、浅くすると上からエサが見えるのです。
釣れたグレは29cmでハリを飲んでいました。

私は60cmほどタナを浅くしましたが、またフグにハリを取られるか、エサを取られるかです。

そのうち潮は又ゆっくりと左に流れだしました。
フグにハリをとられて何度もハリをくくりなおしたので、ハリスが短くなり私は休憩がてらおにぎりを食べてハリスを張りなおしました。

その後も、一度も着けエサが残らない状態が続きますので、私は足もと狙いをやめて一度沖を釣ってみようと思いました。
沖を釣れば真鯛でも釣れないかなと思ってのことです。

ウキ下を竿2本に落として、沖にウキを投げてマキ餌もウキのそばに遠投します。
この釣り方で1回目はエサが残りましたが、2回目からはまたエサがとられます。

時刻は12時過ぎになりました。
沖を狙い始めてから30分ほどたちました。

マキ餌を沖に打って、その潮下にウキを投げます。
仕掛けががなじんでしばらくして、シューと勢いよくウキが入ります。
勢いよくウキが入るところを見るのは久しぶりです。

この入り方はグレではないなと思いながら合わせますと魚が掛かりました。
掛った魚はよく引きますが糸を出すほどではありません。
足もとに寄って来て磯際でゴンゴンと頭を振ります。
タモですくいましたのは、42cmのチヌでした。

 

チヌ42cm


釣れたのはチヌでしたが、長い間なにも釣れなかったので、とりあえず持って帰る魚が釣れてよかったです。
釣れたチヌはハリをはずして活かしバッカンに入れました。

もう1匹釣れないかと仕掛けを入れますが、その後はまたハリを取られるかエサをとられるかです。
大きな魚が回ってきたときだけフグがおとなしくなるような状態でしょうか。

今日はフグに大苦戦です。
ハリも2袋近く消費しました。
エサ取りのスズメダイも海面近くに浮いてきてマキエに群がりますので、水温が少し上がっているのかもしれません。
潮が流れない日はこんなものかもしれません。
その後は1回も着けエサが残ることはなく、2時半になりましたので竿を置きました。

3時の迎えで港に戻ったのは10人でした。
港にもどってほかの方の釣果を聞きましたら、長崎に下りた方が40cmのグレを、その近くの磯の方が37cmのグレを釣っていました。
磯研の会長さんに聞きましたら、ハリス切れでバラしたということです。

相変わらず40cmのグレは10人で1匹ですので、宝くじに当たるような感じですね。
ベタ凪で潮が動かなかったのにもかかわらず、ボーズを免れましたので、私にはまだツキはあるかもしれません。

また、泊に釣りに行こうと思います。
次回は潮が動けばよいのですが。

 

本日の釣果 チヌ42cm、グレ31,29cm


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