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 上野山さんからのリポート
 「10時間ほど釣りをして時合は10分」

  宇久 (福井県)
   2025/04/27

 


4月27日はいつものFさんと宇久から千島に渡って釣りをするという予定です。

4月25日に道具を出してきてタモ網がないことに気が付きました。
泊で45cmのグレを釣った後に道具を洗って外に干していて、タモの網を取り込むのを忘れたのではないかと思います。

家の近くを探しましたがないのでカラスが持っていったのかもしれません。
外に出しておいたとはいえ、タモ網だけなんて盗られることがあるでしょうか。

釣行前日の26日にサンスイ釣り具店に急いで網と枠を買いに行きました。
「とんだ災難です。でも前日にタモがないことがわかってよかったです」とご主人に言いました。

いままで使っていたタモの網は、サンスイ釣り具ご主人手製のタモ網でした。
ご主人手製の網で昨年は81cmの真鯛も掬っています。
なくしてしまって少し申し訳ない思いでした。

45cmの枠を買って、網を選んでいますと「網はまた、編んであげますよ」という御主人です。
「明日釣りに行くので、いま網がないと釣りができないです」といいますと、「とりあえず、私のタモの網をはずして持って行って、新しい網が編めたら交換しましょう」ということです。
私はご主人の好意に甘んじて網を借りることに致しました。

何ともカスタマーサービスの行き届いた釣具店です。
そういうことで、サンスイ釣り具店の御主人のタモの枠から網をはずして、新しく買ったジュラルミンの枠に網を付けました。

27日は出船が5時ということですので、3時半にFさんとサンスイ釣り具店で待ち合わせします。
Fさんの車に荷物を積んで出発です。

宇久の港について船長に聞いてみると、今日は5人の釣り人が千島に行くようです。

朝5時に港を出た船は地磯周りに釣り人を下ろして千島に向かいます。
千島では「黒チョボ」にFさんが、私は「黒グリの裏」に下りました。
ルアーの釣り人がひとりで隣の「白グリ」に下りました。

 
 私の釣場 前が「オモグリ」で水道になっている


今日は南の風で晴れの予報です。

風もそう強く吹かないということですので釣り日和です。

昨年の今頃、千島の「恋月」で真鯛を釣っていますので、今日は真鯛狙いの道具立てです。
竿はいつものマスターモデル尾長M、道糸4号、ハリス3.5号、ハリはザロック8号としました。
ウキはピースマスターLの3Bにサルカンを挟んで2Bのオモリを打ちます。
着けエサはボイルのオキアミです。

釣りをする前に、釣り場の深さを測ります。
この磯はドン深で竿1本ほど先は竿3本以上です。
磯の右側からタナが出ていて、磯の右側は竿2本程度です。
今日は目の前の水道を釣りますので流れはあるのではないでしょうか。

タナを竿1本半として仕掛けを足元から竿1本先に入れます。
ウキはゆっくりと左に流れます。
釣れそうな海の色ですが、エサは着いて上がってきます。

そのうちスズメダイが出てきました。
スズメダイがいてもエサは残ってきます。
ウキ下を下げて今日も竿2本で釣ります。

30分ほどやってみて、竿2本のタナでは2Bのオモリでは仕掛けがなじむのが遅いので、ウキを5B、オモリを4Bに交換します。
しかし、どこに投げてもアタリはありません。
今日も苦戦です。

たまにゆっくりとウキが入りますが、これはスズメダイが餌を引っ張っているようです。
合わせても空振りです。

10時ごろにFさんから電話が入り、33cmほどのグレを釣ったということです。
「真鯛狙いでやっているのでグレは釣れません。今のところ何も釣れません」と返事します。

11時までこの仕掛けでやってみて何も釣れなかったら仕掛けを変えようと思いました。
そして、何も釣れないまま11時になってしまいました。

11時になり私は仕掛けを交換しました。
竿を縮めてリールの道糸を4号から2.5号に交換します。
ハリスは前回グレを釣りました1.75号とします。
ハリも軽い6号としました。
ウキはピースマスターM3B、グリーンにしました。
仕掛けの交換をゆっくりとやりましたので20分ほどかかりました。
この仕掛けで30cmのグレでもオミヤゲに釣れたらという思いです。

11時半に釣りを再開します。
道糸が細くなった分仕掛けがなじむのは早くなったのですが、相変わらずアタリは出ません。

このころからスズメダイが沖にも出てくるようになりました。
マキエをスズメダイ用に打ってから、仕掛けを離れたところに入れて、仕掛けがなじんだ頃にマキエをウキに向かって打ちます。

この釣り方をしますがたまにウキが入ってもスズメダイのアタリです。
私は疲れてきましたので、磯に座って釣りをしました。
あまり寝ていないので眠気も来ます。

私は深く探ろうと思い、2Bのオモリの上にジンタン4号を2個噛みつけて、竿1本半のタナからウキがユックリと沈むように調整しました。
この仕掛けですと座って釣っていても道糸が走ればアタリですので、ウキを見ていなくてもよいので楽ですね。

時刻は1時なりもう釣りを始めて7時間経ちますがまだ何も釣れません。
潮は右にゆっくりと流れだしました。

ウキを竿3本ほど沖に投げて、しばらくして仕掛けがたったころにウキめがけてマキエを打ちます。
後は磯に座ってリールのベールを開けてリールから糸を出します。

するとボーと海を見ていた視界の端でリールの糸が走るのが見えました。
手元を見ますとオープンにしたスプールから糸が飛び出します。
「オッアタリだ!」と合わせます。
道糸でアタリを取る釣りでは、道糸が走るときが一番楽しいですね。

実に久しぶりのアタリです。
合わせますと竿に魚の重さが乗ります。
掛った魚はそう大きくはありませんがベラやガシラではないようです。
深いところで魚が掛かっていますので根ずれに注意です。

海面に白い魚が見えてきましたので何だろうと思いましたらマダイでした。
タモに入ったのは37cmのマダイでした。
とりあえず持って帰る魚が1匹釣れました。

釣れた時刻は1時20分でしたので、前回のグレに続き今日はもうボーズかと思うような時間に魚が釣れました。
釣は最後の1投まであきらめてはいけないですね。

 

1時20分に釣れたマダイ 37cm

マダイは活かしバッカンでは生きないので、締めて氷を入れた磯クーラーに入れました。

エサをつけなおして再度仕掛けを投入します。
すると今度も道糸が走ります。
今回は少しサイズが大きいようです。
ハリス1.75号ですのでゆっくりと魚を寄せます。

いままで7時間もアタリがなくてアタルときは連続できますね。
これが魚釣りの面白いところですね。
何か魚が食う条件があるのでしょうか。

今度は少し大きいマダイが浮いてきました。
足元で暴れる魚をいなしてタモに入れます。

これでサンスイご主人の貸してくれたタモ網を2回使いました。
感謝です。

2匹目は41cmのマダイでした。

 

2匹目は41cm 


その後はまたアタリが無くなります。

時合は短かったのでしょうか。
その後1度道糸が走りましたが、釣れたのは20cmほどのチャリコです。

潮がなくなり、沈めた仕掛けに3回ほどガシラが食いついて上がってきました。
釣は潮次第ですね。

4時ごろまで頑張りましたが、最後は根掛をしてハリのチモトから切れましたので竿を置きました。

朝から10時間ほど釣りをして、私にとって時合は10分ほどでした。
「竿を出さないことには釣れない」という教訓を感じた1日でした。

帰りの船の中でFさんに釣果を聞きますと「グレは33cmを2匹、あと40cmのマダイを1匹釣った」ということです。

港に帰って来て手を洗っていますと、いつも泊で会うYさんから声をかけられました。
「今日はどうでしたか」と言われて
「マダイ狙いで釣りをしましたが大型は釣れませんでした。
40cmを2枚です。そちらはどうでしたか」と聞きますと
「タテガミ周辺の磯で30cmほどのグレを5枚釣りました。あと35cmほどの尾長グレも釣りました」ということです。

この方はいつも良く釣りますね。

Yさんは「磯から上がってきましたら千島に上野山さんが行っているということを船頭さんから聞いたので、釣果を聞いてから帰ろうと思って待っていたんです」といって、わざわざ私の帰りを待っていたそうです。
これもYさんのデータ収集のためでしょうか。

今日も釣り人が15人ほどいて、釣れたグレは大きいもので35cmほどです。
なかなか40cmの大グレを若狭で釣るのは難しいですね。

Yさんに「釣りがお好きですね。いつも会いますね」といいますと「上野山さんもよく来ているじゃないですか、もう小浜に住めばいいのではないですか」といいます。

私は春のシーズンが始まってから若狭で竿を出すのは、まだこれで3回目です。
もう1匹40cmのグレを狙って連休中に釣りに行きたいものです。
いまがラッシュをかけるときですね。

 

今日の釣果マダイ40,37cm きれいなピンクだ



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