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 「第2回二木島合宿」

  二木島 (三重県)
   2010/05/29、30
 


5月29日、30日は楽しみにしていた第2回目の二木島合宿である。
途中でかとちゃんをひろって大津のゆたきちさん宅に集合した。
4人揃ってゆたきちワゴンは二木島に向け出発した。
揃っての出発、道中も楽しみだからである。
特に帰りは「あーもう今日で釣りは止めた」などぼやきまくりを聞けるし、上野山さんの傷に塩を塗りこむような口撃を聞くのも楽しい。
口撃対象がゆたきちさんから私になるとはこのときは思いもしなかった。

尾鷲のスーパーマーケットで食料品などを買い込んで午前11時出船の1時間前には二木島の港に着いた。
日差しがきつそうなので日焼け止めを塗りたくって船に乗り込んだ。
半夜の釣り客は12人である。
通しの人も多いらしい。
寺島には底物師1人を含めて3人上がっているそうだ。
底物師は昼に上がられるようなので寺島2人もありか。
4人一緒に上がれればいいが、2人づつに別れて釣るなら寺島を目指すのもいいね。
前回の合宿の初日は上野山さんとゆたきちさん、かとちゃんと私がペアで、2日目は上野山さんと私、ゆたきちさんとかとちゃんがペアで磯に渡った。
今回、もし2人づつ別れるなら、私はゆたきちさんとのペアかな。

弁天に2人下りられた。
「寺島ないか」
「上野山さん、かとちゃんと行ったら」
「行きます」
上野山さん、かとちゃんペアで寺島に渡った。

ホーロクに2人、タイラに1人を下ろしたら、残っているのは5人だけ。
ゆたきちさんの気持ちは中ノ島のようだ。
ゆたきちさんには中ノ島での成功体験が身に染み付いているみたい。
残った5人は甫母側の磯に向う。
ホトケで2人、ムツミヤで1人が下りたら私達2人だけが残った。
「中ノ島にしてください」
中ノ島に近づいたらたくさんの人が乗っている。
「?」
どうやら、釣り人じゃない。
貝を採っている。

ゆたきちさんは前回1投目で42cmの尾長を釣ったところで釣るようだ。
今は干潮である。
私は前回の釣りで頭から潮の塊を被って磯の上で泳ぐはめになったところ、先端で釣りたい。
尾長が来そうな感じが今日もする。
4号ハリスをくくった。
1時間ほど先端右側で釣ったが尾長の25cmくらいのが2つ来ただけ。
いい感じで沖に流れるが、大きいのは来ない。
うねりも出てきたので退散する。
ゆたきちさんの隣に移動した。

ゆたきちさんはグレを2つキープしているようだ。
潮向きは安定していない。
釣り座の横に係留している貝採りの船は右に流されたり、左に流されたりしている。
仕掛けも右や左に流れる。
とりあえず、磯際を狙う。
エサ取りはいる。
ハゲ類もいるようだ。
固定3ヒロの完全フカセ、小粒のウキを使った。
釣り始めてすぐに、磯際を漂うウキがゆっくり入っていった。
よく引いてくれるが、4号ハリスの敵ではない。
35cmくらいの口太が上がってきた。

ゆたきちさんも4号ハリスをくくっている。
4号は3号に較べてかなり太く感じるけど、安心感は違う。
寺島の2人も4号を結んでいるはずだ。
ひょっとして、上野山さんは5号かもしれない。
もう1枚追加して後、船付や先端左手など、竿を持ってウロウロする。
無駄に動いている感じがしないでもないが、広い磯に上がったらあちらこちらで竿を出したくなるのが私の性分だ。
1時間以上もフラフラしたが、ゆたきちさんの隣に戻る。

もう1枚追加した後はエサも盗られなくなった。
少し、ウキ下を深くする。
ウキ固定の3ヒロから遊動の4ヒロに変える。
大物に備えてハリスは4号のままである。
風はないけど波は高くなった。
沖からのウネリが入ってサラシも大きい。
刺し餌が盗られだした。
1枚追加する。
キープサイズはぽつぽつとしかかからない。

納竿の時間まで1時間を切った。
ゴールデンタイムに突入である。
少し気合を入れて仕掛けを打ち返す。
ウキに集中する。
磯際に入れたウキはゆっくりと左に流れて左のサラシで沖へと出ていく。
ウキが左のサラシまで行ったときにウキが沈んだ。
合わせたら今日一番の引き。
我慢して耐えた。
よく引くが徐々に浮いてきた。
グレだ。
「あれっ、小さい」
姿を見せてから横に引っ張るし、何か変だ。
ゆたきちさんに掬ってもらった魚はハリを口にくわえていない。
ハリは目のふちに刺さっていた。

ウネリも大きくなり潮位も上がって時々足元を波が洗う。
私の右手で釣っていたゆたきちさんが左に移動した。
左に行くほど足元を波が洗うが、マキエも左に流れるし、その方がいいやろね。
納竿の時間が迫ってきた。
ゆたきちさんが動いたような気配を感じた。
横を向いたら、ゆたきちさんは波打ち際まで出て竿を大きく曲げている。
「あっ、伸されそう」と思って見てたら、糸を上手く出して竿を立てた。
かなり大きそうだ。
じっと我慢している。

1〜2分、膠着状態が続いた。
耐えきったようだ。
魚は徐々に浮いてきた。
大きなマダイが姿を現した。
私が差し出したタモに収まったのは65cmの立派なもの。
「やりましたね」

グレの50cmかと思ったがマダイかと残念そうな口ぶりだが、口元は笑っている。
この1匹で満足したのか、残り時間は少しあるが竿をたたむようだ。
私は納竿ぎりぎりまで竿を出し続けたが、来なかった。

寺島組の2人も船に乗り込んできた。
ウネリが大きくてしんどかったと言いながら2人とも40cmオーバーのグレは持っている。
バラシもあって寺島を楽しめたようだ。
合宿初日は二木島を代表する寺島と甫母を代表する中ノ島で4人とも釣果があって満足、満足。
1人が5枚で3人ボーズの5枚より、1人1枚づつの4枚の方がいいからね。
上がってからは熊野のお好み店でちょっと飲んでたくさん喋って楽しい時間を過ごした。
ゆたきちさんが話題の中心だった。
「掛かってすぐに伸されそうになったが、レバーブレーキでちょっとだけ糸を出して竿の角度を保てた」とゆたきちさんが喜んでいたころ、「やっと、ゆたきち師匠もレバーブレーキを使えるようになったのか」と上野山さんからひやかされもしていた。

2日目は松の下である。
詳しくは上野山さんの釣行記を読んでいただきたい。
第1回の二木島合宿(1日目2日目)でも上野山さんは「松の下、松の下」と念仏のように唱えていたところだ。
私は32cmまでをたくさん釣っただけに終わった。
上野山さんは54cmを仕留めるし、前日のマダイで気をよくしているゆたきちさんは44cmと41cmを釣り上げた。
私以外はかなり満足できる釣果だ。
まあ、2人もよかったのだから、松の下に上がったのは大正解だった。

私の中ノ島での釣果
32〜42cmを5枚











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